どうも、音無です。
FXに興味があり挑戦しようとするも、「専門用語がよくわからない…」と悩む人は多いようです。
私もFXを始めた当初はまさにその状態で、専門サイトや本を読んで独学していました。
しかし、FXは奥が深くて専門用語が意外と多いです。
そのため、「一体何から覚えればいいんだ…」なんてこともしばしば。
FX初心者であれば、誰もが経験するであろう問題のひとつではないでしょうか。
そこで、今回はFX初心者が最初に覚えるべきる専門用語をご紹介します。
意味を知ると、スムーズに取引を行えると思いますので、参考にしてみてください。
FXとは

「そもそもFXってなに?」と疑問に思うかもしれませんので簡単にご説明すると、「Foreign Exchange」の略称です。
日本語にすると、「外国為替」を意味するのですが、異なる2つの通貨を交換することで利益を得る投資方法のことです。
「米ドル/円」「ユーロ/円」「英ポンド/円」など、2国間の通貨を売買し、利益を出すことができるように投資を行います。
例えば、「米ドル/円」を取引するとして、1ドルが100円の時に買い、その後1ドルが110円まで上がった時に売ると、10円の利益を得ることができます。
これを「為替差益」と呼び、FXはこうした為替差益を狙って利益を得るように取引を行うのです。
なお、1ドル100円の時に買い、90円で売ると、マイナス10円の損が出たことを意味するので、これは「為替差損」と言います。
「買い」と「売り」のどちらでも取引はできるのですが、要するに、利益を得ることができるように為替差益を狙う投資がFXです。
FX初心者が取引前に覚えるべき専門用語
冒頭でも少し触れましたが、FXに関する専門用語は意外と多いです。
流石にすべてを覚えようとすると大変なので、FX初心者が取引をする上で、最初に覚えておきたい専門用語を15個ご紹介していきます。
大きな失敗や慌てるなどの行動を、未然に防ぐことにつなげることができるので、この機会に覚えておくこと推奨です。
チャート

為替相場の値動きをグラフで表したものが「チャート」です。
チャートを見て分析することで、価格のトレンドやサポートライン・レジスタンスラインといった、技術的な指標を読み取ることができるため、FX取引を行う上で重要なツールの一つです。
例えば、チャートをみて値動きが上に向かっているのであれば、上昇相場のトレンドと認識できるので、「買い」で取引を行い利益を狙います。
反対に、値動きが下に向かっている場合は、下降相場のトレンドと認識できるので、「売り」で取引を行い利益を狙います。
なお、値動きの変動幅が大きかったり、一定の値幅を上下に変動(レンジ相場)で推移することもあるため、よく分析して取引する必要があります。
ローソク足

「ローソク足」とは、江戸時代に日本で開発されたもので、形が「ローソク」に似ていることから名付けられたそうです。
FXの売買において、チャートを分析するにはローソク足の存在は欠かせません。
ローソク足には、「月足」「週足」「日足」があり、さらに「4時間足」「1時間足」「5分足」など、この他にもあります。
なお、いずれのローソク足も、「始値」「終値」「高値」「安値」で表します。

通貨ペア

通貨ペアとは、「2国間の通貨の組み合わせ」を指します。
例えば、米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円などが2国間の通貨ペアになるのですが、基本的に「USD/JPY」「EUR/JPY」「GBP/JPY」と英語で表記されています。
この他にも、豪ドル/円、ユーロ/米ドル、トルコリラ/円、スイスフラン/円、ユーロ/豪ドルなど、様々な国の通貨ペアがあります。
なお、FX初心者が始めて売買を行う通貨ペアとして、米ドル/円(USD/JPY)を推奨しているサイトや本が多いです。
米ドル/円は、世界的に売買を行う人が多いことから値動きがあり、他の通貨ペアより大きく乱高下する可能性も少ないため、初心者へ推奨しているのだと思われます。

通貨単位
通貨単位とは、文字通りなのですが、「通貨の単位」のことを指します。
日本円で表すと、1通貨単位は1円のことです。
FXでは、1000通貨単位、1万通貨単位、10万通貨単位といったように、取引をする最小単位として使われることが多いです。
基本的には、1万通貨で取引をする人が多いのですが、FX初心者の方でもリスクを抑えて取引しやすいようにと、1000通貨に設定しているFX会社も増えてきています。
FX会社によって最小通貨単位は異なるので、事前にどの通貨単位で売買するべきかをよく考えてから、口座を開設することが重要です。
Lot(ロット)
Lotとは、FXで取引をする際の「通貨量の単位」を表す言葉です。
具体的には、1ロット、5ロット、10ロットなどと表現します。
なお、1ロット=1万通貨としている証券会社が多いのですが、近年ではリスクを抑えて取引できるように、1000通貨や100通貨を最低取引単位としている証券会社も増えてきました。
1000通貨や100通貨であれば、数千円から取引ができるので、大きな利益は期待できない反面、多大な損失を被るリスクを回避することができます。
そのため、FX初心者の方にとっては、比較的手軽に始めることのできるメリットがあります。

レバレッジ

レバレッジとは、「てこの原理」のことで、少ない自己資金に対してより大きな取引を行うための仕組みのことを指します。
例えば、1ドルが100円の場合、1万ドルを買うには本来「100万円」を用意しなければいけません。
このとき、FXはレバレッジをかけることができるので、取引額と同じ資金を用意することなく、何倍もの金額の取引をすることができるようになります。
例えば、FX会社に預けた証拠金が1万円でレバレッジが100倍の場合、100万円分の取引ができます。
なお、日本国内のFX会社は、レバレッジが「最大25倍」までと制限されており、トレーダー自身で25倍以上に設定することはできません。
これは、少ない資金で大きな利益を狙える半面、大きな損失を被る可能性もあり、個人の損失を抑えるために国が規制しているからです。
FX初心者が、いきなり高いレバレッジをかけても損失を被る可能性が高いと言えます。
そのため、日本国内においては、法令でレバレッジは最大25倍までと制限されています。
しかし、海外のFX会社であれば、100倍、400倍、800倍とった高レバレッジをかけることも可能です。
ただし、高いレバレッジは少ない資金で何倍もの金額の取引ができ、大きな利益を狙えますが、その分大きな損失を被る可能性も一緒に高くなります。
なので、「高いレバレッジ=リスクも大きくなる」ことを理解したうえで取引することが大切です。

スプレッド

スプレッドとは、「通貨を買う」、または「通貨を売る」時の「値段の差」のことを指します。
例えば、「外国為替市場は1ドル=110円55銭から56銭の間で取引されています」とのニュースを見たことはないでしょうか。
このとき、110円「55銭から56銭」を確認すると、1銭の差額が生じていることがわかると思います。
つまり、この差額がスプレッドのことです。
なお、スプレッドの差額はFX会社の利益となっています。
もし、スプレッドの差が広いと証券会社に高い手数料を支払うことになるので、利用者からしてみれば、できるだけスプレッドの狭い証券会社を選んだ方が有利ではあります。
pips(ピップス・ピプス)

pipsとは「ピップス」「ピプス」と読み、外貨取引を行う際に使われる「通貨の最小単位」を意味します。
複数(2以上)であればpipsが使われ、1の場合はpipを使います。
例えば、米ドル/円の場合は1pip=0.01円(1銭)と表します。
10pips=0.1円(10銭)、100pips=1円(100銭)です。
なお、ユーロ/ドルや英ポンド/ドルなどの対米ドル通貨であれば、1pip=0.0001ドル(0.01セント)、10pips=0.001ドル(0.1セント)、100pips=0.01ドル(1セント)と決まっています。
通貨ペアによってpipsは異なるのですが、FX初心者はメジャー通貨となる、米ドル/円から徐々に覚えていくことがおすすめです。
ロング・ショート

FXにおいて、ロングとは通貨を「買う」ことを意味し、ショートは通貨を「売る」ことを指して使われています。
また、「ロングしている」や「ショートしている」と表現する人もいるのですが、これは買い又は売りで取引を行い、その後も取引を終えることなく継続して保有している状況のことを指します。
例えば、米ドルを買って保有することをロングポジション、米ドルを売って保有することをショートポジションと呼びます。
FXを始めると、自然と使うことになる言葉です。
成行注文

成行注文とは、現在チャートに表示されている値動きを見て通貨を買い、又は売りの注文をする方法です。
リアルタイムで表示されているチャートの状況から、判断して注文をする方法なので、あなたが「ここで取引をしたい!」と思ったときにすぐ反映することのできるメリットがあります。
なお、FX会社によってはクイック注文、リアルタイム注文と表現されています。
この他、注文方法には指値注文、逆指値注文、IFD注文、OCO注文、トレール注文などの方法もあるのですが、これらはFXに慣れてから実践することがおすすめです。
どれも特殊な注文方法なので、FX初心者は、まずリアルタイムでチャートに表示されている値動きを確認しながら成行注文を行うと、大きな失敗を極力防ぎつつFXを学ぶことができるようになるはずです。

ポジション
ポジションとは、新規で注文をした後、決済することなく「保有した状態」のことを指して使われる言葉です。
例えば、ロング・ショートでご紹介をした「ロングポジション」や「ショートポジション」が、まさにポジションを意味しています。
利食い・損切り
利食いとは、利益の出ているポジションを決済し、利益を確定させることを意味して使われています。
「利確」と表現することもあります。
一方で、損切りとは含み損を抱えているポジションを、決済することを指して用いられている言葉です。
なお、FXから退場する人の多くは、含み損を抱えたポジションを損切りできず、さらに大きな含み損を被ってのことがほとんどです。
私も損切りに躊躇し、大きな含み損を被り投資した資金を失ったことがあるのですが、いかに早く損切りするべきかどうかを判断して取引を行うことが重要です。

証拠金
証拠金とは取引を行う上で、FX会社や証券会社に預けるお金のことを指します。
例えば、FX会社に証拠金として10万円を入金すると、「純資産」や「資金」などの表示欄に「100,000円」と記載されます。
つまり、預けた証拠金の範囲内で、FXにおけるすべての取引を行うことができるわけです。
ロスカット

ロスカットとは、保有しているポジションが含み損を抱えている状態にあり、一定の水準まで含み損が増えると「強制的にポジションを決済する仕組み」のことを指します。
ロスカットが発動する水準は、FX会社によって異なるのですが、基本的に国内FXでは「証拠金維持率が50%以下」で、海外FXでは「20%以下」になると強制的に決済される場合が多いです。
もし、証拠金以上の含み損となると大きな損失を被ることになるので、トレーダーが借金を背負うことを防ぐために、ロスカットが設けられています。
本来は、自らの意思で損切りを行うことが大切なのですが、FX初心者の多くは「待っていればいつか打開できる!」と考えポジションを保有し続ける傾向にあります。
そして、含み損が大きくなり、強制的にロスカットが発動して損益が確定されてしまうのです。
私も何回かあるのですが、ロスカットされると証拠金は大きく減少するので、よく見極めて損切りすることが重要です。

スワップポイント

スワップポイントとは、通貨取引をした際に2国間の金利差によって生まれる差額のことを指します。
例えば、低金利の通貨で高金利の通貨を買って保有し続けると利益となり、反対に高金利の通貨で低金利の通貨を買って保有し続けると、含み損となりお金を支払う必要があります。
例:トルコ「金利18.00%」・日本「金利-0.10%」
18.00%--0.10%=18.10% 金利差18.1%の利益
-01.0%-18.00%=-18.10% 金利差-18.1%の支払い
かつては、スワップポイント目当てにFXを始める人も多くいたそうですが、リーマンショック以降はスワップポイントもほとんどつかなくなり、現在においてはオマケに過ぎません。
FXはレバレッジをかけた取引なので、初心者が長期的にポジションを保有し続けることは大きなリスクとなります。
そのため、スワップポイント目当ての取引は、正直おすすめできないところです。
FX初心者は市販の本でも専門用語を学べる

あなたが、FX初心者として専門用語をしっかり勉強したいのであれば、市販で販売されているFX本を購入することでも学ぶことは可能です。
例えば、あなたが住む地域にある本屋、あるいはAmazonなどのネットショップで初心者向けのFX本を検索すると、たくさんの入門書が販売されています。
初心者向けのFX本にもよりますが、基本的に最低限知っておきたい専門用語だけでなく、取引のポイントや注目すべき経済指標などの情報も詳しく解説しています。
なお、初心者向けのFX本は多数存在するため、どれを選べばいいのかと迷うかもしれません。
そうしたとき、私がFX初心者の頃に勉強していた入門書にはなるのですが、以下の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

まとめ:FX初心者は取引の基礎となる専門用語を覚えて取引する
今回は、FX初心者が最初に覚えるべきる専門用語をご紹介しました。
本記事内でご紹介したFXの専門用語はごく一部で、他にもたくさんの専門用語が存在します。
しかし、最初からすべてを覚えることはとても難しいので、とりあえず上述でお伝えした専門用語を覚えたのち、実際に取引してみることがおすすめです。
そうすることで、大きな失敗や問題が発生しても対処できる行動をとることができます。
そのため、まずは基礎となる専門用語を知ることから始めてみてください。
それでは、今回はこれで以上です。
