どうも、音無です。
FX取引をする人の多くは、基本的にお金稼ぎを目的としているのだと思いますが、あなたはどうでしょうか。
私もFXで取引をしていますが、きっかけは大金を稼いでいるFXトレーダーの動画を見てのことでした。
なお、FXは小額からでも大きな利益を期待できる投資の一つなので、国内だけでなく世界的にも人気があります。
しかし、FXはこうした魅力がある一方で、「借金を背負って破産する投資だ」などと言う人も少なくありません。
当然ながら、誰しも借金や破産をしたくはないものです。
実際のところ、FXで破産することは確かにあり、特に始めて間もない初心者の方に多い傾向にあります。
このとき、FXに対して不安を覚えるかもしれませんが、破産のリスクを抑えて利益を積み重ねることは可能です。
そこで、今回はFX初心者が破産する理由と注意点を解説していきます。
FXで破産はする?
冒頭でお伝えした通りで、FX取引は破産するリスクがあり、実際に破産する初心者の人もいます。
もちろん、初心者の方に限らず、破産のリスクはFX取引を行う全ての人に該当する問題です。
凄腕トレーダーで、何千、何億、何十億ものお金をFXで稼いでいる人であっても、取引の仕方次第で破産することは十分あり得ます。
例外ではありますが、過去に発生した「スイスフラン・ショック」は、投資の世界において非常に有名です。
簡潔にお伝えすると、2015年1月15日、スイス国立銀行が「フランの対ユーロ上限を撤廃する」と突然発表したことでスイスフランが急騰。
それに連鎖して、世界の株式市場が大混乱に陥った出来事がありました。
個人向けブローカーの、アルパリUKを始めとした大手の為替業者も、倒産もしくは多額の損失を被り、当時の報道で大きく取り上げられています。
なお、この時期に取引していたFXトレーダーも例外ではなく、多額の損失を被り、中には何千万もの追証による借金をして破産状態になった人もいたようです。
わずか1時間ほどで、約3000pips~5000pipsも値動きし、その後も相場は乱高下が続いたとのこと。
当時の私は、FX取引をしていなかったため損失はありませんでしたが、こうした例外が発生すると一気に破産するリスクが高まります。
事実、急激な値動きによって損切りを設定していても決済されず、また、FX業者が強制的に決済するロスカットも間に合わなかったため、大損失や破産した人は世界中でたくさんいました。
もちろん、通常ではこうした例外はほぼ起こらないため、リスク管理を徹底していると、FX初心者の方でも破産リスクを抑えて利益を積み上げることができます。
FX初心者が破産に陥るトレード
例外的な影響による相場変動ではありましたが、上述ではFX取引で破産する実例をご紹介しました。
なお、通常のFX取引でも破産するリスクはあります。
特に、FX初心者の方がやりがちなトレードをしてしまうと、破産者の仲間入りとなりかねません。
なお、破産リスクの高いトレードについては、以下でご紹介します。
損切りをしない
まず、FX初心者が破産しやすい取引方法の一つが、損切りをしないです。
FXは、損小利大のもと利益を積み重ねる投資なので、できるだけ損失は小さく抑えなければいけません。
しかし、FX初心者の多くは含み損を抱えてしまうと、「もう少し待てば戻るかもしれない…」や「時間が経てば利益が出る」などと考え、損切りをしようとしないのです。
実のところ、私もこうした理由から損切りしない経験も何回もしており、結局のところ損失が膨らみ資金が全て溶けていました。
つまり、損失が小さなうちに損切りに躊躇すると、ずるずると含み損が膨らみ強制ロスカットが執行され、破産につながってしまうわけです。
ギャンブルトレードをする
一攫千金を夢見て、ギャンブルトレードをするFX初心者の方も多いのですが、破産リスクが非常に高いです。
FXは、資金以上の金額で取引ができるよう、レバレッジをかけることができます。
例えば、10万円の資金でレバレッジを25倍かけると、250万円分の取引ができるようになるわけです。
このように、FXは小額からでもレバレッジをかけた取引ができるので、ものすごく高いレバレッジをかけてしまう初心者の方は後を絶たないとのこと。
確かに、レバレッジを高くするほど大きな利益を期待できますが、同時に損失のリスクも一緒に高くなります。
このとき、高いレバレッジで取引するも、思惑とは反対の値動きをして大損失を被ってしまうのです。
ビギナーズラックで調子に乗る
ビギナーズラックとは、初めてトレードを行った時に予想外の利益を得たり、勝率が高かったりする現象を指します。
この現象はFXでも当てはまり、FXの初心者でありながら、運よく利益が積み重なることがあります。
なお、ビギナーズラックによって起こる問題は、あまりにFXトレードがうまくいきすぎると、「FXの才能がある!」と自分に自信を持ち過ぎる人が多い傾向にあることです。
そして、より高い利益を狙おうとして高いレバレッジをかけてしまうのです。
しかし、予想に反して含み損を抱えてしまうと、適切な対応をとることができなくなり、最終的に大損をして破産に近づいてしまうことがあります。
借金をしてFX取引をする
FX初心者の中には、今までの損失を取り返そうと、借金をしてしまう人も意外とたくさんいます。
実のところ、FXには追証という制度があるのですが、FX会社に預けた資金が一定以上を下回ると、追加で入金しなければ取引を維持できません。
そのため、追証代を入金するために借金を積み重ねてしまう人もいるのです。
当初は、稼ぐためにFXを始めたにもかかわらず、いつしか損失を取り返そうと借金を積み重ねてまで取引してしまうとは、もはや本末転倒と言わざるを得ません。
このように、借金までしてFXをすると破産につながってしまいます。
これは余談ですが、前述でお伝えしたスイスフラン・ショックで借金や破産をした人の多くは、FX会社より追証を請求されてのことです。
マッチングアプリでFX投資を誘われる
これは多少異なる問題なのですが、近頃マッチングアプリやSNSで知り合った人からFX投資を誘われて、お金を騙し取られる詐欺が急増しているようです。
簡単に一連の流れを紹介しますと、以下のようになります。
マッチングアプリで知り合った人から投資を誘われる
↓
投資会社を紹介される
↓
指定口座へ現金振込
↓
一時的に利益が出たように見せる
↓
出金しようとすると応じてもらえない
↓
追加の資金を要求される
↓
相手のアカウントが削除される
↓
口座が凍結される
上記の通りで、このような詐欺に遭って貯金を失い、借金をして生活をする人が急増しているとのこと。
コロナ渦で収入が減ったことも関係して、詐欺に遭う人がより急増しているそうです。
冷静に考えれば理解できることでも、弱みに付け込まれたり巧妙に勧誘されると、騙されてしまう可能性は誰にでもあります。
このように、FXで破産してしまうこともあるので、事前にどのような投資会社なのかをよく調べてから、口座を開設することが重要です。
FX初心者が破産しないためのポイント
FX初心者が、破産するような取引をしないためには、資金管理に徹して臨むことが重要です。
もちろん、資金管理以外においても気を付けることはありますが、詳しくは以下でご紹介していきます。
生活費でFXをしない
まず、初心者としてFX取引を行うのであれば、生活費をFXの資金として充てないことが重要です。
もし、生活が明らかに苦しくなるようなお金をFXに充ててしまうと、損失が出た場合に取り返すことは難しいと言わざるを得ません。
また、生活に影響することから冷静に判断できなくなる可能性もあるので、余計に損失へのリスクが高まります。
そのため、FXに投資する資金は生活に影響しない金額までとあらかじめ決めておくことで、破産を回避した取引を行うことができるようになります。
損切りラインは設定して動かさない
FXで利益を積み重ねるには、損小利大を心がける必要があります。
そのため、新規注文をする際には必ず損切りラインを設定しておくことが重要です。
思惑と違い含み損を抱えてしまうと、初心者の方に限らず損失を認めることができず、損切りできない人は少なくありません。
そのため、たとえ手動で損切りができなくても、事前に損切りラインを設定しておくことで、大きな損失を被ることなく破産への道を回避することができます。
なお、一度決めた損切りラインは後ろへ動かしてはいけません。
これでは損失が大きくなる一方なので、損切りラインに達してしまったのであれば、その損失は認めて次のチャンスを見つけることが大切です。
レバレッジを極力かけない
レバレッジを高くすると、大きな利益を得る期待を持てますが、同じく大きな損失を被るリスクも一緒に高くなります。
そのため、長く利益を積み重ねてFXの世界で生き残り続けるためにも、レバレッジはできるだけ低くして取引することが重要です。
なお、FX初心者がかけるレバレッジは、3倍以下が良いと言われています。
レバレッジが3倍以下だと、一度の取引で大きな利益は見込めません。
しかし、まずはFXについて経験を積み重ね、技術を確立させてから徐々にレバレッジを高くすると、大きな利益を期待することができます。
そのため、レバレッジは3倍以下にしてFXの世界で生き残るための経験を積み、技術を確立させることが重要です。
追証が不安ならゼロカットシステムを採用しているFX会社を利用する
国内のFX会社では、追証の制度が設けられています。
追証が発生すると、請求が来るため必ず支払わなければいけません。
このとき、追証による借金や破産のリスクに不安を感じるのであれば、「ゼロカットシステム」を採用していFX会社を利用すると安心です。
ゼロカットシステムとは、何らかの影響でロスカットが間に合わず、仮に口座残高がマイナスになったとしても、その損失分をFX会社が負担して、口座残高を「ゼロへリセット」してくれる制度のことを指します。
実のところ、国内のFX会社では法律上、ゼロカットシステムが認められてないため導入はされていません。
そのため、ゼロカットシステムを採用したFX会社を利用したい場合は、必然的に海外のFX会社で口座を開設する必要があるのです。
なお、私はゼロカットシステムに魅力を感じて、海外FX会社で口座を開設して取引をしていますが、稼げば稼ぐほど税金の負担が増えるデメリットもあります。
国内と海外のFX会社には、それぞれメリット・デメリットがあるので、よく調べて検討した上で口座を解説することが重要です。
まとめ:FX初心者は身の丈に合う取引を行い破産を防ぐ
今回は、FX初心者が破産する理由と注意点を解説しました。
FXは利益を期待できる一方で、損失を被ることもあります。
このとき、損失を極力少なくする方法で取引しなければ、不思議と大きな損失を抱えて破産へとつながってしまいます。
特に、FXを始めたばかりの初心者は、入金した資金がすぐに溶けてFXの世界から退場する確率が高いのが実情です。
ですが、大きな損失につながるポイントを知り、身の丈に合う取引を行うことで、利益を積み重ねることは十分可能であると言えます。
破産のリスクを抑えて利益を積み重ねることができるよう、本記事を参考に取り組んでみてください。
それでは、今回はこれで以上です。