どうも、音無です。
FXに興味があり挑戦するも、危険性を理解していなかったことが原因でお金を失う人は少なくありません。
私もFXを始めた当初は危険性を理解せずにトレードを行い、10万円の資金があっという間になくなり惨敗しました。
もちろん、FX初心者だけに限らず、トレード回数を重ねて知識もある中堅以上のFXトレーダーでも、危険なトレードを行ったがゆえに、損失を被り大金を失うことはあります。
FXは利益を得られる一方で損失を被るリスクもあるため、事前に起こり得る危険性を理解したうえで臨むことが重要です。
そこで、今回は初心者が知るべきFXの危険性をご紹介します。
利益を狙うために必要な情報をまとめていますので、参考にしてみてください。
初心者がFXをするのは危険?

そもそも、初心者がFXに手を出すこと自体が危険なことなのでしょうか。
例えば、「素人がFXをしても損をするだけ」や「初心者がFXに手を出すと借金を背負うから危険」などと耳にしたり忠告を受けたことのある人は多いようです。
なお、私が初めてFXに興味を持ち、会社の同僚や友人に話したところ、上記と同じような忠告を受けました。
確かに、FXは利益を狙えると同時にリスクが付きまとうので、損をすることや場合によって借金を背負う可能性も否定できません。
ただし、ここで確認しておきたいことは、「FXは危険だ!」と忠告をしている人は、「実際にFXの経験があるのか?」ということです。
実のところ、日本国内においてFXは危険と言う人は、まったくFXの経験と知識のない人であることが多いです。
そのため、「FXの何が危険なの?」と尋ねても、「損をするだけ」や「借金をする可能性がある」としか基本的に返答が返ってきません。
もちろん、結果として言われていること自体は正しいです。
しかし、具体的な損失や借金を背負うことにつながる状況や仕組みを理解しておくと、損失を抑えて利益を積み重ねることは可能です。
つまり、FXの危険性を勉強などして把握することで、初心者の方でも利益を得るトレードができるようになります。
FX初心者がよくやる危険なトレード

FX取引は利益を狙える一方で、危険なトレードを行うと損失を被るリスクも高くなります。
そのため、リスクを抑えるトレードを行うことが重要なのですが、初心者の方の中には危険なトレードをしてしまう人もいるのです。
なお、初心者の人だけに限らず、意外と中堅のFXトレーダーの人でもしてしまう危険なトレードです。
私もしてしまうことのあるトレードなのですが、詳しくは以下でご紹介していきます。
レバレッジを高くしすぎる
FXでトレードをする際、レバレッジをかけることで初期資金以上の金額でトレードすることができます。
例えば、1ドルが100円のときに1万通貨単位のFX会社でトレードをするには、本来100万円の資金を用意しなければいけません。
このとき、レバレッジをかけることで100万円を用意しなくても、少ない金額でトレードができるのです。
具体的には、1ドルが100円のとき10万円の資金からトレードを始める場合は、10倍のレバレッジをかけることで100万円のトレードをしていることと同義になります。
ただし、10倍のレバレッジをかけてトレードをすると10倍の利益を狙えますが、損失も10倍となるのでハイリスク・ハイリターンの関係となります。
もし、1ドルが110円の価値になると、1万通貨では110万円の価値となるので「+10万円の利益」です。
しかし、1ドルが90円の価値になると、1万通貨では90万円の価値になるので「-10万円の損失」が出たことを意味します。
つまり、当初10万円の資金でトレードをしていたため、-10万円の損失を被るとFX会社よりロスカットが執行されて損失が確定するわけです。
このように、高いレバレッジでトレードするFX初心者が多いことから、「FXは危険」と言われることがあります。
そのため、トレードに慣れるまではレバレッジを3倍以下にすると、比較的大きな損失を防ぐことができます。
要するに、身の丈に合う金額のポジション量と資金管理を徹底すれば、たとえレバレッジが高くてもそれほど神経質になる必要はないということです。
なお、2011年8月に施行された、「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」により、日本国内ではFXにかけることのできるレバレッジは「最大25倍」までと義務付けられました。
これにより、日本国内のFX会社で口座を開設して取引する際は、25倍を超えるレバレッジをかけることはできません。
ただし、海外のFX会社で口座を開設した場合は、100~1000倍などの大きなレバレッジでトレードすることが可能です。

複数の通貨ペアでトレードをしている

FX会社により異なるのですが、大体は20種類ほどの通貨ペアを扱っています。
このとき、複数の通貨ペアでトレードをすると、FX初心者にとっては大きなリスクとなりかねません。
例えば、通貨ペアごとに取引量の多さや情報量が異なり、また値動きの変動幅も違います。
特に、取引量の少ないマイナーな通貨ペアでトレードをすると、情報量も少ない上に急激な値動きが起こりやすく、FX初心者には危険です。
そもそも、複数の通貨ペアでトレードを繰り返すと値動きのパターンを覚えにくいので、効率的に利益を狙えません。
そのため、まずは世界的にも取引量と情報量の多い米ドルを軸とした、「ドルストレート」の通貨ペアから多くても、3つに抑えてトレードすることをおすすめします。
特定の通貨ペアでトレードを繰り返すとパターンを覚えやすく、リスクも最小限に抑えることができるはずです。
なお、USD/JPY(米ドル/円)の通貨ペアは取引量と情報量が多く、値動きも安定傾向にあることから取引しやすいといわれています。

ポジションを持ったまま放置する

FX初心者の多くは、限られた時間内でトレードをするため、一度ポジションを持つとそのまま放置する人もいます。
しかし、考えなしにポジションを持ち続けることは危険でしかありません。
例えば、利益確定ラインと損切りラインをしっかり設定したうえでポジションを保有するのであれば、比較的安心はできます。
ですが、利益確定ラインと損切りラインのどちらも設定せずにポジションを保有してしまうと、大きな損失を被ることにもつながり、最終的にはFX会社よりロスカットが執行される事態ともなりかねません。
そのため、ポジションを保有するのあれば、できるだけチャート画面を確認するとともに、必ず利益確定と損切りラインを設定しておくことが重要です。
損切りをしない

FX初心者だけに限らず、中堅以上のFXトレーダーでも損切りをしない人は少なくありません。
「もう少し待てば戻るかもしれない…」との感情が邪魔をし、なかなか損失を確定しようとしないのです。
つまり、「待てば戻るはず…」「利益の方へ戻ってほしい!」などの、お祈りトレードをしていわけです。
確かに、損切りせずにポジションを保有し続けると、プラスに転じて含み益となることもあります。
しかし、それは未来で起こる可能性の一つであり、現時点で確認できることではないので、非常にリスクの高い行動でしかありません。
特に、FX初心者にとって損失が少ない段階で損切りをしないことは、大きな損失を被ることにつながり、FXの世界から退場を余儀なくされる可能性も高いため危険です。
そのため、「トレンドが崩れたら損切りする」「20pipsで損切りする」などを事前に決め、そのルールを徹底することが重要です。

ロスカットラインを把握していない

FXでは、損失が一定水準に達すると、FX会社より強制的にすべてのポジションを決済するシステムが採用されています。
日本国内のFX会社であれば、基本的に預けた証拠金の50%を下回ると、強制的にすべてのポジションを決済されてしまいます。
つまり、自らの意思で損切りするのではなく、FX会社より強制的に決済され損失を確定されてしまうわけです。
ロスカットは、証拠金以上の損失を生じさせないために設けられているのですが、FX初心者の多くは「証拠金の何%を下回るとロスカットされるのか」を把握していません。
ロスカットが執行されるラインは国内において、一般的に証拠金維持率が50%を下回った時ですが、FX会社によって異なるので事前に調べて把握しておくことが重要です。
なお、海外FX会社の場合は、一般的に証拠金維持率の20%を下回るとロスカットが執行されます。
ポジポジ病に陥っている
FXでトレードをするとき、通貨を買う・売るの注文をすることを「ポジションを持つ」と表現します。
このとき、ポジポジ病と表現する言葉があるのですが、これは「常にポジションを持っていないと気が済まない状態」のことです。
ポジポジ病に陥る多くのFX初心者は、「機会損失をしたくない」「大きな利益を出したい」「損失を取り返したい」などの、感情に流されていることが多いです。
投資をする以上、利益を得るためにポジションを持ちたくなるのもわかります。
なお、FXは簡単にトレードをすることができ、近年ではスマートフォンさえあればどこでもポジションを持つことができるので、ポジポジ病に陥るFX初心者が増加している傾向にあるとのこと。
ポジポジ病は、計画やルールを無視してポジションを持つギャンブル的な行為でしかないので、FX初心者にとって危険でしかありません。
そこで、ポジポジ病から脱却するために「トレードする時間帯を固定する」、「分かる相場でしかポジションを持たない」などのルールを決め、強く意識することが重要です。
ナンピンをしている
ナンピンとは、「難平」と表記し、すでに持っているポジションが含み損となったとき、さらに買い増しをして平均値を下げることです。
例えば、米ドル/円を100円で買い注文をし、その後レートが90円まで下がると含み損を抱えた状態になるので、買い注文時と同じ数量の買い増しを行います。
そうすると、平均値が95円に下がるため、レートが100円に戻るのを待つことなく95円より上昇すれば利益が出る仕組みです。
ただし、必ずレートが回復するとは限らないので、一般的に「ナンピンはしてはいけない」と言われています。
単純な理由で、さらにマイナスにレートが動くと損失が大きくなるだけでなく、ロスカットが執行され資金を失うことにつながるからです。
私も過去にナンピンはしてきましたが、大きな損失を出したりロスカットされたことが何回もありました。
もちろん、思惑通りにレートが回復する経験も何回もしていますが、結局のところ運任せであり、一種のギャンブルトレードには違いありません。
こうした危険があるため、FX初心者は無理にナンピンをしようとはせず、現在の状況を受け入れ損切りする行動が重要です。
値動きが活発となる時間帯を把握していない

国 | 日本時間 |
---|---|
ウェリントン | 5時~14時 |
シドニー | 6時~15時 |
東京 | 8時~17時 |
香港&シンガポール | 9時~18時 |
フランクフルト | 16時~翌1時 |
ロンドン | 16時~翌2時(冬時間:17時~翌3時) |
ニューヨーク | 21時~翌6時(冬時間:22時~翌7時) |
FXは、メンテナンス時間や各国の特別な日を除き、24時間取引が行われています。
日本であれば、月曜日の朝から土曜日の朝までトレードすることができます。
このとき、FX初心者の中には、値動きが活発に動く時間帯を把握していない人が意外と多いようです。
例えば、米ドル/円の通貨ペアでトレードしているにもかかわらず、ウェリントンやシドニー市場がオープンした時間帯で取引しても、正直利益を狙ったチャンスはそう多くはありません。
単純な理由で、米ドル/円とはアメリカと日本の通貨ですが、お互いの国の市場がオープンしていないからです。
もし、米ドル/円の通貨ペアでトレードをするのであれば、少なくとも東京市場がオープンしている時間帯で取引した方が、値動きがあるので利益は狙いやすいです。
もしくは、値動きが活発となるニューヨーク市場がオープンしている時間帯に取引すると、利益を狙ったトレードがしやすい傾向にあります。
もちろん、値動きが活発な時間帯は利益だけでなく、損失を被る可能性も高いです。
しかし、基本的に取引する通貨ペアの市場がオープンしている時間帯であれば、利益を出すことのできるチャンスを探しやすくなるはずです。
夏時間 (サマータイム) | 冬時間 (米国標準時間) |
---|---|
3月第2日曜日~11月第1日曜日 | 11月1日日曜日~3月第2日曜日 |
なお、夏時間(サマータイム)を導入している欧米では、取引できる時間帯にズレが生じてしまいます。
取引時間はFX会社によって異なるので、事前に確認しておくことが大切です。

まとめ:FX初心者はトレードの危険性を知り利益を狙う
今回は、初心者が知るべきFXの危険性をご紹介しました。
FXをする以上、常にリスクは付きまとうのですが、そうした中でも事前に危険なトレードポイントを把握しておくことで、大きな損失を被る可能性を抑えることができるようになります。
例えば、レバレッジは3倍以下にする、損切りラインの設定及びポイントを決めておく、通貨ペアは3つまでとするなどです。
このようなルールを設けて徹底したり、危険なポイントを勉強して把握していくことで、FX初心者でも危険なトレードを回避できるようになります。
それでは、今回はこれで以上です。
