「副業として」「お小遣い稼ぎ」「家計の足しに」などを理由に、近年ではアフィリエイトを始める人が増えています。
私も似たような理由で、アフィリエイトを始めた一人なのですが、中には「危ない感じがする」「騙されそうで怖い」などと、アフィリエイトに興味はあるものの、警戒する人も少なくありません。
確かに、アフィリエイトには多少なりとも危険性が潜んでいるのは事実です。
ただし、仕組みと危険性を理解しリスク回避の対策を講じれば、アフィリエイトは過度に恐れる必要はありません。
そこで今回は、アフィリエイトが危ないと言われる理由と対処法を紹介します。
アフィリエイトの仕組み
アフィリエイトが危ないと言われる理由を紹介する前に、まずはアフィリエイトの仕組みを簡単に説明します。
アフィリエイトはインターネットを利用した広告手法の一種で、「成果報酬型広告」とも呼ばれています。
アフィリエイトの具体的な仕組みは上記画像の通りなのですが、簡単に表すと以下の流れとなります。
- 広告主となる企業が商品やサービスの宣伝をASPへ依頼
- ASPは企業から依頼された広告をアフィリエイターに向けて情報掲載
- ASPで広告を見つけたアフィリエイターが提携申請をしてブログに広告を掲載
- ブログにアクセスしてきたユーザーが商品の購入やサービスの申込みをする
- アフィリエイターは売上の一部を報酬として得る
要するに、アフィリエイトはサイトやブログで商品やサービスを紹介し、紹介した商品の購入やサービスの申込みがされた場合に報酬を受け取る仕組みのビジネスです。
なお、ASPとは「アフィリエイト・サービス・プロバイダ」の略称で、サイトを運営する「アフィリエイター」と「広告主」の間に入ってサービスを提供してくれる「仲介業者」のことを指します。
アフィリエイトに潜む危険性【危ないと言われる8つの理由と対処法】
アフィリエイトの仕組みを簡単に説明しましたが、その仕組みを知ると危ないことや危険性は感じられないと思います。
しかし、そうした中でも「アフィリエイトは危ない」との声も聞こえるのですが、どのような危険性があるのかは気になるところではないでしょうか。
なお、アフィリエイトが危ないと言われる理由や危険性については、以下のようなものがあります。
- 記事の削除・ブログの凍結
- 個人情報の漏洩
- 悪質なセミナー、情報商材などによる詐欺
- 収入の不安定さ
- 法理的な問題
- 副業が会社にバレる
- 報酬が振り込まれない
- 必ず稼げるわけではない
詳しくは、以下で紹介をしていきます。
記事の削除・ブログの凍結
無料ブログでアフィリエイトを始める場合、運営会社の規約に従いブログを運営する必要があります。
もし、規約に違反すると記事が削除されたり、アカウント自体が凍結などの措置が取られてしまうのです。
また、規約もコロコロ変わることが意外と多く、たとえ最初はアフィリエイトができたとしても、規約変更でアフィリエイトが禁止になる可能性も否定できません。
事実、私は無料ブログでアフィリエイトの練習をしていた時期が少しあるのですが、突然の規約変更で制限されてしまいました。
こうなると、稼ぐことも資産ブログにすることもできないので、基本は有料ブログ(WordPress)でアフィリエイトに取り組むことが重要です。
個人情報の漏洩
アフィリエイトを始める際、あなたの個人情報が漏洩する危険性があります。
具体的には、以下のような場面で個人情報が漏洩することがあります。
- レンタルサーバーの契約時
- ドメインの取得時
- ASPへの登録時
アフィリエイトに取り組むとき、これらサービスへの登録はほぼ必須です。
もちろん、サービスを提供する会社も個人情報の取り扱いには細心の注意を払っていますし、セキュリティ対策も行っています。
しかし、「メールアドレス」から個人情報が流出することがあるため、事前に注意しておかなければいけません。
例えば、「アフィリエイト専用のメールアドレスを取得する」「数か月に一度パスワードを変更する」などの対策をすることは有効です。
なお、私は以前、Amazonと名乗るアドレスからスパムメールが大量に送られてくることがありました。
メールの内容は、「登録しているクレジットカード番号に問題があります。こちらからアクセスして再度クレジットカード番号を入力してください」とのこと。
正式なAmazonのメールアドレスでないことを知っていたので、私はすぐに削除したのですが、知らずして個人情報を入力するとすぐに流出してしまいます。
こうした手口に引っかかる危険性もあるため、アフィリエイトに限らず、日頃から個人情報の漏洩には十分に注意をしておくことが重要です。
悪質なセミナー、情報商材などによる詐欺
アフィリエイトが危ないと思われている理由には、悪質なセミナーや情報商材などによる詐欺が関係をしています。
例えば、以下のような謳い文句で高額なセミナーへの勧誘や、情報商材を販売している人は意外と多いです。
- 誰でも簡単!アフィリエイトで月100万円を稼ぐ方法!
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全てがウソだとは言いませんが、「誰でも」や「100%」などを謳い文句とする、セミナーや情報商材は危険性が高いので注意しなければいけません。
そもそも、現実的に誰でも簡単に大金を稼ぐことはできませんし、この世に絶対や100%は存在しません。
そのため、こうしたセミナーや情報商材に手を出すのではなく、ネット上で無料公開されている記事を読み独学する、あるいは2,000円程で販売されているアフィリエイト本を購入して勉強することをおすすめします。
なお、私はアフィリエイトの初心者の頃、自ら高額コンサルへ依頼したことがあるのですが、36万円払って得られたことはほぼなく、その時作ったサイトは2年運営しても稼げずに閉鎖しました。
たとえ実際にアフィリエイトで稼いでいたとしても、教え方が下手であったり相性が合わない、また、稼げる手法は教えず無料公開されている情報だけを伝えるコンサルも少なくありません。
ある程度、アフィリエイトの経験がある人であれば気が付くことでも、初心者は気が付きにくいので、やはり基礎知識を身につけてから、コンサルを含めてセミナーや情報商材に投資するべきかを判断することが重要です。
収入の不安定さ
アフィリエイトは、公開した記事がGoogleやYahoo!などの検索結果ページの上位に表示されることでアクセス数を伸ばすことができ、収益を上げることができるようになります。
このとき、上位表示できたとしてもその順位を維持することは難しいです。
例えば、Googleが実施するコアアップデートの影響で順位が大きく下落したり、競合サイトが順位を抜いて下落することがよくあるからです。
結果として、仮に先月までは10万円を稼げていたとしても、検索結果の順位が下がっていきなり1万円しか稼げなくなることがあります。
つまり、アフィリエイトの収入は常に不安定さがあるということです。
なお、質の高い記事を書き続けることで大幅な順位下落を防ぐことはできます。
しかし、それでも全てをコントロールできるわけではないことを理解しておくことも大切です。
法律的な問題
アフィリエイトの初心者の方に起こりうる問題ですが、知らぬ間に法律に抵触してしまう危険性があります。
例えば、法律に抵触する危険性のあるものは以下の4つです。
- 著作権
- 薬機法
- 健康増進法
- 景品表示法
アフィリエイトを始めた段階で勉強をしていれば安心ですが、そうでない場合は法律に違反してしまう危険性があります。
一例を挙げると、化粧品の記事を書くときに、「シワがなくなる」「肌荒れが治る」「若返る」と表現するのはNGです。
化粧品に限らず、医薬品やサプリメントなど、人体に影響するジャンルは、基本的に薬機法に抵触しないような表現で文章をまとめなければいけません。
こうした危険性や危なさがアフィリエイトにはあるので、少なくとも初心者の方は健康系や化粧品ジャンルを最初は避けた方が無難です。
副業が会社にバレる
近年、副業OKの企業が増えてきているのですが、副業が禁止されている中でアフィリエイトに取り組む人も多いようです。
この時の問題点は、副業として始めたアフィリエイトが会社にバレる危険性があることです。
アフィリエイトに限らず、副業で収入が発生すると、住民税の関係から確定申告をする必要があります。
例えば、20万円未満に収入を抑えることができれば原則、確定申告は不要ですが、20万円を超えると確定申告をしなければいけません。
なお、確定申告を忘れる、あるいは正しく記入できていないと、勤める会社へ請求が全ていってしまうので、副業を隠していてもバレてしまう可能性があるのです。
会社に隠れてアフィリエイトへ取り組んでいる人にとっては、確かにアフィリエイトは危ないと言えるでしょう。
そのため、副業が会社にバレたくない場合は、以下のことに注意することが重要です。
- 20万円未満に収入を抑える
- 住民税を自分で納付する
- アフィリエイトについて誰にも教えない
- ブログにあなたの情報を掲載しない
それぞれの内容を注意することで、会社に副業がバレる心配はほぼありません。
なお、ブログのプロフィールに写真と本名を掲載して記事を書いていた人がいるのですが、記事が上位に表示された際に会社の関係者にバレて本社まで呼び出されたようです。
話し合いの末、ブログの更新等をしないように注意されたそうですが、アフィリエイトの収入の方が本業よりも大きかったため、その人はそのことをきっかけに独立したとのこと。
こうしたことで、会社に副業がバレる危険性もあるので、隠したい場合はあなたの情報をブログに書かないようにし、また、誰にも言わない方が安心です。
報酬が振り込まれない
アフィリエイトに取り組んでいると、報酬が振り込まれないことがあります。
- 広告主による意図的なキャンセル・非承認
- マイナーなASPで報酬の踏み倒し
こうした問題は昔からあるようで、現在でもブログやSNSを通して情報発信をしている人は少なからずいます。
例えば、キャンセルや非承認により「報酬が振り込まれない…」といった感じです。
なお、とあるASPを利用し、提携した案件が1年を通して数百件も非承認されたことで、報酬の振り込みがされなかったアフィリエイターの方がいました。
1件の単価が5,000円を超えていた案件だったそうですが、これは流石にひどい話です。
ASPが悪いというよりも、おそらく広告主に問題があるようでしたが、報酬単価が良くても成果条件等をよく確認することが大切です。
また、利用するASPは大手の方が比較的安心できると言えます。
例えば、上記画像を参考にすると、「afb」「エーハチネット」「もしもアフィリエイト」あたりは有名な大手ASPなので、安心して利用できると言えます。
マイナーなASPを利用すると報酬を踏み倒される危険性もあるので、こうした点も注意が必要です。
必ず稼げるわけではない
アフィリエイトですが、実のところ継続して記事を書いても必ず稼げるわけではありません。
上記画像を参考に説明すると、月に1,000円を稼ぐことのできない人は45%以上いることが確認できます。
このとき、月に1円も稼げていない人は約30%であり、アフィリエイトは簡単には稼げないとても難しいビジネスです。
実際に、私が1万円を稼ぐことができるようになるまで2年以上かかっていますので、完全な初心者だと道のりは険しいと言わざるを得ません。
しかし、継続して質の高い記事を書き続けることで、6カ月から1年経過すると、徐々に検索エンジンから評価されて収益が期待できるようになります。
あるいは、SNSを利用して記事を紹介し、ユーザーを集めると比較的早くに収益が発生することもあります。
まとめ:アフィリエイトの仕組みと危険性を知り収益を伸ばす
今回は、アフィリエイトが危ないと言われる理由と対処法を紹介しました。
本来、アフィリエイトは危ないビジネスではないのですが、取り組み方次第で危険性が潜んでいることも事実です。
しかし、事前に対処する方法を把握しておくことで、リスクを回避し収益を上げることはできます。
アフィリエイトに取り組むことで見えてくるものもあるので、興味がある場合は本記事を参考に挑戦してみてください。