「アフィリエイトで不労所得を得ているので、好きなことをしてのんびり生活しています。」
ネット上やSNSを通し、このような情報を発信しているアフィリエイターの方は意外と少なくありません。
アフィリエイトとは、自分のサイトやブログなどで商品やサービスを紹介し、その商品やサービスが売れた場合に報酬を得るビジネスです。
この報酬は、商品やサービスの価格の一部を受け取ることで得られます。
なお、アフィリエイトの魅力は、自分で商品を開発したり在庫を抱えたりすることなく、手軽にビジネスとして始めることができるという点です。
また、一度サイトやブログを作成してしまえば、それを維持するだけで長期的に収益を得ることができるため、不労所得を得る手段として注目されています。
以上のことから、「私もアフィリエイトで不労所得を得たい!」と考え、実際に始める人が年々増えているとのこと。
しかし、実際のところアフィリエイトで不労所得は成立するのでしょうか。
そこで今回は、アフィリエイトは不労所得が成立するのかについて解説します。
アフィリエイトで完全な不労所得は現実的に難しい
まず結論から言うと、残念ながらアフィリエイトで完全な不労所得は現実的に難しいです。
不労所得とは、「自分で働かなくても収入が得られること」を一般的に指します。
具体的には、投資による配当や不動産の賃貸収入などが挙げられます。
つまり、その収入源が自己の労力によるものではなく、自己資産や知的財産に基づくものである場合に不労所得ができるわけです。
このとき、「アフィリエイトも不労所得と言えるのでは?」と考える人もいますが、なぜ完全な不労所得は現実的に難しいのかを、以下で説明していきます。
定期的に記事の作成とリライトが必要
アフィリエイトで収益化をするためには、サイトやブログを構築し、質の高いコンテンツを読者に提供する必要があります。
定期的に情報発信をすることで、GoogleやYahoo!などの検索結果ページの上位に表示されるようになり、アクセスの増加と収益が上がるようになるわけです。
なお、一定の収益が発生するサイトやブログに育ったとしても、定期的に記事の作成とリライトをしなければいけません。
理由としては、新しい情報が手に入らないブログだと判断されると読者の満足度も下がり、徐々にアクセスするリピーターが減少していくからです。
また、記事作成時は新しい情報であったとしても、時間の経過とともに情報が古くなることはよくあります。
このとき、記事のリライトをせずにいつまでも古い情報を公開していると、誤った情報を提供していると検索エンジンに判断され、検索結果の順位が下落していくのです。
そのため、アフィリエイトで完全な不労所得を得ることは現実的に難しいと言えます。
Googleのコアアップデートで順位が下がることもある
アフィリエイトは、検索結果ページの上位に表示されることで、多くのユーザーにアクセスしてもらえる可能性が高まります。
その結果、ブログで紹介しているサービスや商品を購入してもらえる機会も増えるわけです。
ただし、このように多くのユーザーにアクセスしてもらえたり、サービスや商品を購入してもらえる機会が増えるのは、常に検索結果の上位に表示されている必要があります。
なぜなら、検索結果で上位表示されていないブログは存在自体をユーザーに気付いてもらえないからです。
当然ながら、ブログの存在をユーザーに知られていなければアクセスされませんし、紹介しているサービスや商品も購入されないため収益を得ることはできません。
なお、ここで重要なことは、仮に検索結果で上位表示されて一定のアクセスが集まり収益があったとしても、Googleが定期的に実施するコアアップデートで順位が下がる場合があることです。
Googleは常に質の良いコンテンツを検索するユーザーに提供できるよう、検索アルゴリズムを定期的に見直し品質を高めています。
このとき、検索結果の順位変動が起きてランキングが下がることもあるのです。
例えば、あまりに古い情報をいつまでも放置しておくと、質の低いコンテンツと判断されて順位が下がる傾向にあります。
そうなると、リピーターでもない限りはブログの存在をユーザーに気付いてもらえず、収益も一気に減少してしまうのです。
そのため、アフィリエイトで不労所得を得ることは現実的ではありません。
ブログを完全放置しても1年ほどは不労所得が可能
アフィリエイトは、ある程度アクセスを集めることさえできれば、1年ほど放置していても不労所得を得られる可能性は高いです。
なぜなら、ブログの集客は基本的に検索エンジンによるものなので、仮に月10万PVあるブログが次の月にいきなり1万PVまで減少することはほぼないからです。
実際に、SNSでは「1年ほどブログを放置してるけど、月に10万円程の収益が発生している」とのように、投稿している有名なアフィリエイターの方は意外とたくさんいます。
私が月の収益を確認したわけではありませんが、情報を網羅した記事で構成されたブログを運営しているのであれば、1年ほど放置していても、期間限定で不労所得を得ることはシステム的に不可能ではありません。
ただし、完全放置したブログは時間の経過とともにアクセス数は減少していく傾向にあり、Googleがコアアップデートを実施すれば、急激にアクセス数が減少することもあります。
以上のことから、アフィリエイトで完全放置の不労所得は難しいですが、期間限定であれば可能ではあると言えます。
アフィリエイトで不労所得に近い収入を得る方法
前述の通りで、アフィリエイトで完全なる不労所得を実現することは基本的にできません。
ただし、不労所得に近い収入を得ることを目指すことは可能です。
詳しくは、以下で紹介をしていきます。
無料ブログで始めるのは避ける
アフィリエイトで不労所得に近い収入を目指すのであれば、無料ブログで始めるのは避けた方が無難です。
無料ブログとはその名の通り、無料で始めることのできるブログのことを指します。
企業が提供する無料のブログサービスを利用する形となるので、気軽に始めやすいことがメリットです。
ただし、無料ブログは運営費を必要としない一方で、運営会社の利用規約に従いブログ運営を行わなければいけません。
なお、規約を破ると予告なしに記事が削除される、あるいはアカウントが凍結される措置を取られることもあります。
また、利用規約は意外とコロコロと変わりやすく、突然アフィリエイトが禁止になることもあるのです。
さらには、運営会社が無料ブログサービスを終了してしまうと、もはやブログ自体が消滅してしまいます。
もし、月に10万円の収益が発生するブログを運営していたとしても、突然ブログサービスが終了すると、いきなり収益がゼロになることもあるのです。
これでは、アフィリエイトで不労所得に近い収入を得る以前の問題なので、初期費用と運営費はかかったとしても、有料ブログで開設することが重要です。
取り組むジャンルを見極める
アフィリエイトで不労所得に近い収入を得るためには、取り組むジャンル選びも重要です。
なぜなら、ジャンル選び失敗すると思うようにアクセス数を伸ばすことができず、収益を上げることもできません。
なお、アフィリエイトで大きな収益を期待できるジャンルには、以下のようなものがあります。
- 金融:クレジットカード、保険
- 投資:FX、株
- 美容:脱毛、化粧品
- 転職:保育士、薬剤師、看護師
- 学び:英会話、プログラミング
厳密には、他にも大きな収益を期待できるジャンルはたくさんありますが、上記のジャンルであれば、1件当たり3000円~3万円の報酬が得られます。
ただし、こうした大きな収益を期待できるジャンルは競合サイトも多いので、仮にアフィリエイトの初心者なのであれば、いきなり参入しても太刀打ちできずにほぼ稼ぐこともできません。
そのため、稼げるジャンルからさらに細かくジャンル分けした中から絞り、取り組むことが大切です。
例えば、クレジットカードのブログを運営したい場合は、以下のようにジャンル分けすることができます。
- 大学生向けのクレジットカード
- 20代向けのクレジットカード
- 女性用のクレジットカード
- デビットカード
アフィリエイトで収益を上げるために重要なことは、「情報を求める一人に向けてコンテンツを提供する」ことです。
「クレジットカード」だけでは窓口が広すぎるため、特定の一人に向けて情報発信することができません。
また、全員を対象としたクレジットカードの総合サイトは、企業が検索結果ページの上位を独占しているので、アクセスを集めることも収益化も期待できないです。
このように、特定の情報を求めるターゲットに向けて情報発信できるジャンルまで絞ることで、競合サイトを減らすことができ、アクセスと収益の増加を期待することができます。
定期的にブログを更新する
ここまでに紹介した通りで、アフィリエイトにおいてブログを更新せず放置すると記事の情報が古くなり、検索エンジンから質の悪いコンテンツと判断されて順位が下がる可能性があります。
また、更新のないブログはリピーターが減りやすく、徐々にアクセス数も収益も減少していきます。
そのため、定期的に新しい記事の作成と、古い情報の更新作業は行わなければいけません。
そうすることで、不労所得に近い一定のアクセス数と収入を得ることができ、検索結果の順位も維持しやすくなります。
アフィリエイトで不労所得に近い収入を得るブログづくりの注意点
アフィリエイトで不労所得に近い収入を得ることは可能ですが、ブログづくりを行う際に注意しておくべきこともあります。
詳しくは、以下で紹介をしていきます。
アフィリエイトは簡単に稼げない
最初に注意しておくべきことは、アフィリエイトはそう簡単に稼げるビジネスではありません。
どれだけ質の高いコンテンツを提供し続けても、ブログを通じて収益が発生するまで平均的には6カ月から1年はかかります。
仮に、1年以上経過しても競合サイトが強すぎたりすると、思うように検索結果での順位が上がず、収益化できないこともあるのです。
特に、初心者の方は知識や経験が確立していないので、継続的にコンテンツを提供してもアクセスを集めることができず、収益化までに時間がかかる人が多いです。
中にはモチベーションが下がり、アフィリエイトを挫折する人もいます。
そのため、アフィリエイトで不労所得に近い収入を目指すにしても、簡単に目的が達成できるわけではないことを理解したうえで、始めることが重要です。
副業なら個人情報に注意する
アフィリエイトですが、副業として取り組んでいる人はとてもとたくさんいます。
このとき、会社や周囲に黙って副業をしている人も意外と少なくありません。
そのため、アフィリエイトに取り組んでいる事実を知られたくない場合は、ブログのプロフィール欄などに個人情報を記載しないことが重要です。
単純な理由で、個人情報をブログに記載してしまうと、副業をしている事実を会社や周囲にバレる可能性があるからです。
実例を挙げると、アフィリエイトブログのプロフィールに実名と顔写真付きで個人情報を掲載し、検索結果で上位表示されたことで会社へバレた人がいました。
その後、本社に呼び出されてブログの更新をやめるように促されたそうですが、収益が本業を大きく超えていたため、その方は結局退職に踏み切ったとのこと。
このような実例もあるため、会社や周囲に副業をバレたくないのであれば、個人情報をブログに記載しないことをおすすめします。
副業は確定申告にも注意
会社に黙ってアフィリエイトに取り組んでいたとしても、年間の収益にも目を配り注意する必要があります。
なぜなら、副業で収入が発生すると、税金の関係から確定申告を必要とする場合があるからです。
なお、20万円を超えると確定申告をしなければいけません。
もし、確定申告を忘れると脱税になるだけでなく、あなたが勤める会社へ請求が全ていってしまうので、副業を隠していてもバレてしまいます。
そのため、確定申告をすることを忘れずに、手続きする場合は「自分で納付する」にしっかりチェックすることが重要です。
まとめ:アフィリエイトで不労所得に近い収入なら目指せる
今回は、アフィリエイトは不労所得が成立するのかについて解説しました。
ブログやSNSを見ていると、アフィリエイトで不労所得を得て、人生を謳歌しているような投稿をしている人もいます。
しかし、本記事で紹介したように、アフィリエイトで完全な不労所得は現実的ではありません。
ただし、不労所得に近い収入を目指すことは可能です。
もし、アフィリエイトで不労所得に近い収入を得る挑戦をしようと考えている場合は、本記事を参考に取り組んでみてください。