「ペラサイトを量産するとアフィリエイトの初心者でも稼げる」
こうした情報は、アフィリエイトで稼ぎたい初心者の方にとって魅力的に映るでしょう。
しかし、「本当にペラサイトを量産するだけで稼げるの?」と考える方もいるかと思います。
結論から言うと、ペラサイトを量産しても稼げません。
もちろん否定する方もいるでしょうが、私の経験から言うと、おすすめはできないところです。
そこで今回、ペラサイトの仕組みや量産しても稼げない理由などについて解説します。
ペラサイトとは
ペラサイトとは、1ページのみで構成されたサイトのことを指します。
基本的に、「1ドメインにつき1ページのサイト」で運営し、同じ要領でサイトを量産して収益化を目指す、アフィリエイト手法の一つです。
なお、量産するサイト数は人によって異なりますが、100を超えるペラサイトを量産して運営することが多いです。
なぜなら、ペラサイトは1ページのみで完結するサイトなので、必ずしも狙ったキーワードで上位表示できるとは限りません。
そのため、ペラサイトを量産することで収益が発生するサイトを増やし、利益を上げようとするのです。
ペラサイトは1ページのみで完結するサイトを量産する単純作業であることから、アフィリエイトの初心者の方におすすめする人もいます。
実はペラサイトで大きく稼いだことのある人は意外と多く、今でも稼いでいるという一部の人たちが初心者の方におすすめしているようです。
このような理由から、ペラサイトの量産で稼ぐ方法は、アフィリエイトの初心者の間でそれなりに人気を集めているようです。
現在はペラサイトを量産しても稼げないのでするべきではない
前述では、アフィリエイト手法の一つ、ペラサイトについて紹介をしましたが、初心者の方が取り組んでも稼げないのでおすすめできません。
その理由は、ペラサイトの量産は今の時代に合ったアフィリエイト手法とは言えないからです。
また、デメリットも意外と多いので、わざわざ不利となるサイト運営をする必要がありません。
詳しくは、以下で紹介をしていきます。
上位表示が難しい
まず、ペラサイトは1ページで完結するサイトであるため、GoogleやYahoo!などの検索結果ページで上位表示させることがとても難しいです。
例えば、複数の記事によって構成されたブログやサイトであれば、記事を継続して増やすことで信頼性や魅力をユーザーに伝えることができるので、上位表示は比較的されやすい傾向にあります。
それに比べ、ペラサイトは1ページにサービスや商品の魅力と信頼性、メリットやデメリットなどをまとめる必要があり、必然的に文字数は多くなりがちです。
何より、アフィリエイトの初心者が1ページで完結する質の高いコンテンツをまとめるには相当な困難が予想され、上位表示を狙うのは難しいと言わざるを得ません。
最悪の場合、量産したペラサイト全てが検索結果ページで上位表示されないことも十分あり得るため、初心者の方には難易度が高いと言えます。
ドメイン代がかかりすぎる
ペラサイトは、基本的に1ドメインにつき1ページのみで完結するサイトを量産するため、必然的に量産するサイト数に応じたドメインも必要となります。
このとき、ドメインも種類に応じて金額が異なり、高いドメインを選ぶとその分だけコストが非常にかかってしまうのです。
例えば、アフィリエイトのブログやサイトで利用されることの多い、「.com」「.net」「.jp」のドメインを選ぶと、1ドメインにつき1,500円以上はかかってしまいます。
もし、ペラサイトを100サイト量産しようとすると、単純計算で15万円必要となるわけです。
なお、ドメインの更新月となる2年目は価格が1.1~2倍と跳ね上がるので、100サイトだと20万円を超えることもあります。
そのため、仮にペラサイトを量産するのであれば、比較的安い「.xyz」「.tokyo」「.site」などのドメインを利用しなければいけません。
1ドメインにつき100円程で利用できるため、大きなコストをかけずにペラサイトを量産できるわけです。
ただし、ここにも落とし穴があり、2年目から2,000円を超えるため、大きく稼ぐことのできるサイトがなければドメイン代で大赤字となること必須です。
必ず稼ぐことのできる保証がないため、ペラサイトの量産はコストパフォーマンスが悪く、また難易度も初心者の方には高いと言えます。
量産する作業が苦痛になる
ペラサイトは1ページにサービスや商品の魅力と信頼性、メリットにデメリットなどをひとまとめにして作成するため、どのジャンルを選んでも書き方はほぼ同じになります。
つまり、書きなれてくると、単に同じ作業を繰り返し行うルーチンワークになってしまうのです。
このとき、同じことを繰り返し行うことが得意なのであれば、ペラサイトのアフィリエイトは向いているかもしれません。
しかし、そうでない場合ははっきり言って苦痛以外の何物でもないです。
おそらく、ペラサイトを量産する時間よりも、休憩や娯楽に費やす時間の方が長くなり、いつの間にかアフィリエイトを挫折してやめてしまう可能性の方が高くなります。
私はあまりルーチンワーク的な作業は好まないので、ペラサイトに取り組んでも高確率で挫折してしまうでしょう。
もし、あなたも同じ作業を繰り返すことが苦手なのであれば、ペラサイトは避けた方が無難です。
長期的な資産にならない
ペラサイトを量産する問題点ですが、長期的な資産になりにくいことが挙げられます。
仮に検索結果ページで上位表示されて稼ぐことができたとしても、1ページで完結するペラサイトは順位が不安定になりがちで、すぐに下落したり、ひどい場合は圏外へ飛ばされることもあるのです。
検索結果で順位が下落したり圏外へ飛ばされてしまうと、ユーザーがアクセスしてこないため、当然ながら収益も発生しません。
さらに、記事に掲載する商品やサービスのアフィリエイト広告が終了してしまうと、サイト自体がそこで終了となるのでオワコン化します。
実際に、私が取り組んでいた案件が記事の作成途中で急に終了となる経験を結構しています。
アフィリエイトでは、案件の終了は日常茶飯事的に起こるものなので、こればかりはどうしようもありません。
ただし、私のように複数の記事で構成されたサイトやブログを運営している場合は、修正することが十分可能です。
しかし、ペラサイトは案件が終了すると、一から作り直す以外の方法がとれないので、長期的な資産にすることができずに正直厳しいものがあります。
以上のことから、アフィリエイトの初心者の方には稼ぎにくい手法であり、ペラサイトの量産はおすすめできません。
ペラサイトの量産で稼げる時代はあった
実は、2000年から2010年の時期はペラサイトの量産が効果的であり、アフィリエイトの初心者の方でも比較的簡単に稼ぐことができました。
当時、「ブラックハットSEO」と呼ばれる手法を使うことで、誰でも簡単に検索結果ページでサイトを上位表示させることができたのです。
なお、ブラックハットSEOとは、検索エンジンを欺き強引に検索結果ページで上位表示させる手法のことを指します。
例えば、大量の被リンクを設置したり、ユーザーには見えないように隠れテキストやリンクを記事内に設置することで、質の低いサイトでも無理やり検索順位を上昇させることができたのです。
ただし、現在この手法はもう通用しません。
Googleが対抗策として講じたコアアップデートにより、ブラックハットSEOが用いられたサイトは取締りの対象となり、検索結果で表示されなくなりました。
その後も度重なるコアアップデートの影響で、現在は1ページで完結するペラサイトは上位表示を狙いにくい傾向にあります。
ペラサイトの量産より特化ブログで取り組むべき
ここまで紹介した内容をまとめると、ペラサイトの量産でも全く稼げないわけではありませんが、アフィリエイトの初心者の方には難易度が高すぎです。
何より、長期的に稼ぐことを視野に入れて考えると、やはりペラサイトでは難しいものがあると言わざるを得ません。
そのため、アフィリエイトで長期的に稼ぐことのできる特化ブログで取り組む方が良いでしょう。
特化ブログとは、特定の1ジャンルのみ情報を発信するブログのことです。
1ジャンルの詳しい情報を網羅しながら、継続してコンテンツを提供できるため、読者からの信頼を得られやすく、サービスや商品を購入するきっかけを与えることもできます。
なお、読者から信頼を得ることができれば、自ずとGoogleやYahoo!の検索結果ページで上位表示されるので、長期的に稼ぐことのできる資産サイトにもなります。
ペラサイトよりも安定した順位を維持できるので、特化ブログで取り組むことは、アフィリエイトの初心者の方にもおすすめです。
まとめ:ペラサイトの量産で稼ぐのは難しいのでおすすめしない
今回は、ペラサイトの仕組みや量産しても稼げない理由などについて解説しました。
現在でも、ペラサイトで稼ぐことは可能ではあるでしょうが、アフィリエイトを始めたばかりの初心者では知識が足らず、取り組むには難しいと言えます。
そもそも、今の時代にペラサイトの量産は合わないことも関係しています。
現在の検索エンジンのアルゴリズムは進化しており、コンテンツの質が重要視されるようになったため、ペラサイトの量産は効果が薄れました。
つまり、今は質の高いコンテンツの提供や、ユーザーのニーズに応える戦略が重要視されているのです。
なお、特化ブログであれば資産ブログへと育てることもできるので、アフィリエイトへ取り組む場合は特化ブログで始めるべきです。
もし、アフィリエイトへ挑戦するのであれば、今回の記事を参考に取り組んでみてください。