どうも、音無です。
鹿児島県の最南端に位置する、佐多岬から南南西へ約65kmの海上に、世界遺産にも登録されている屋久島があるのをご存じの方は多いと思います。
私は鹿児島ヘ何度も足を運んだことはあるのですが、実のところ、屋久島へは行ったことがありません。
行きたいとは思っているんですけどね。
少し話は脱線しましたが、屋久島へ行ってみたいと思う人はたくさんいるそうなのですが、「どうやって行くの?」と悩む人も意外と多いとのこと。
結論から言うと、屋久島へは飛行機、高速船、フェリーの3つの方法で行くことができます。
飛行機の場合は、鹿児島空港から屋久島空港へ、高速船やフェリーなら、鹿児島市のフェリー乗り場から屋久島へ行けますよ。
そこで今回は、フェリーに乗船して行く屋久島までのアクセス情報をご紹介していきます。
屋久島へは「屋久島2」と「はいびすかす」のフェリーで移動可能
フェリーで屋久島へ移動する場合ですが、「屋久島2」あるいは「はいびすかす」を利用する方法があります。
それぞれ、別会社が運用するフェリーですが、目的地となる屋久島へ向かうことはできます。
ただし、航路と所要時間が大きく異なるので、まずは2隻のフェリーをご紹介しつつご説明していきます。
まずは、「屋久島2」と「はいびすかす」フェリーのスペックからのご紹介です。
フェリー屋久島2

船名 | 屋久島2 |
船籍 | 日本 |
運航会社 | 折田汽船株式会社 |
就航年月 | 1993年4月 |
航路 | 鹿児島港~屋久島(宮之浦港) |
所要時間 | 約4時間 |
総トン数 | 3,392トン |
全長 | 122,430m |
全幅 | 17,80m |
航海速力 | 約22ノット(約40.7km/h) |
乗客定員 | 450名 |
積載能力 | バス17台、乗用車のみ96台 |
「屋久島2」は、鹿児島と屋久島を結ぶ航路を運航しているフェリーです。
船内設備は充実しており、約4時間の船旅を楽しむことができます。
フェリーはいびすかす
船名 | はいびすかす |
船籍 | 日本 |
運航会社 | 新屋敷商事 鹿商海運 |
就航年月 | 1994年 |
航路 | 鹿児島(谷山港)~屋久島(宮之浦港) ※種子島(西之表港)経由 |
所要時間 | 鹿児島~屋久島:約13時間 屋久島~鹿児島:約6時間40分 |
総トン数 | 1,798トン |
全長 | 105.62m |
全幅 | 17,0m |
航海速力 | 約19ノット(約35km/h) |
乗客定員 | 212名 |
積載能力 | 大型車7台、乗用車40台 コンテナ126個 |
「はいびすかす」は、貨物船として就航していた船舶を改造してフェリーにしたようです。
そのため、船内には最低限の設備と施設しかありません。
フェリーへ改造したとはいえ、元は貨物船なので、仕方のないことかもしれませんね。
ただし、比較的安く乗船できることから、種子島や屋久島に住む住人が移動手段としてよく利用しているようです。
フェリー屋久島2・はいびすかすの客室情報
「屋久島2」や「はいびすかす」のフェリーですが、下記の客室タイプによる部屋が設けられています。
屋久島2 |
---|
二等客室 |
一等客室 |
娯楽室 |
特等客室 |
特B客室 |
特A客室 |
はいびすかす |
---|
二等船室 |
「屋久島2」は、乗客を運ぶ前提のフェリーとして就航した一方で、「はいびすかす」は、乗客も乗せることができるように改造したもと貨物船です。
そのため、大部屋タイプの二等船室しかないとのこと。
初めの使用する用途が異なっていたので、これは仕方のないところですね。
屋久島2客室タイプ


二等客室 | カーペット敷 フロアタイプ |
一等客室 | カーペット敷 毛布・枕付 |


特等客室 | 和室・4.5畳 4~8名 |
娯楽室 | カーペット敷 6~12名 |


特B客室 | 洋室、ツインベッド 2~4名 |
特A客室 | 洋室、ツインベッド バス・トイレ付 2~4名 |
はいびすかす二等船室

「はいびすかす」には、上記画像のような二等船室しか部屋がなく、その中で7区画に分かれていているようです。
ちなみに、1区画は女性専用となっているので、女性の方でも安心して乗船できます。
フェリー屋久島2・はいびすかす船内施設
屋久島へ到着するまで時間がかかるので、できれば船内で楽しめることを見つけたいと思うもの。
このとき、「屋久島2」と「はいびすかす」の船内には、どのような施設があるのでしょうか。
詳しくまとめましたので、以下を参考にしてみてください。
フェリー屋久島2の船内施設


屋久島2船内のエントランスは、結構豪華な感じがしますね。
近くには案内所があり、2Fに上がると展望スペースが設けられています。
航海中の海を眺めることができます。


船内には展望室が設けられているので、ソファに座りながらく海を眺めることもできそうですね。
このとき、デッキに出れば海風にあたりながら景色を一望できます。


フェリー屋久島2にはシャワールームがあるので、汗をかいた場合に利用するとサッパリです。
ちなみに、サウナも付いています。
あと、船内には売店もあるので、鹿児島限定の商品やグッズを購入することもできます。


お腹がすいたときは、うどん・そばコーナーを利用すると食事を提供してくれます。
利用者から好評があるので、乗船したら食べてみるのもいいかもしれません。


屋久島は、世界でも有数のウミガメの産卵地のようで、その関係から船内にはうみがめルームが設けられています。
何でも、屋久島では主に「アカウミガメ」と「アオウミガメ」が産卵するとのこと。
もちろん、船内で飼育されているウミガメも同じだそうです。
種類や生態などの資料がうみがめルームに展示してあるそうなので、子どものいるご家庭の方にはおすすめです。
ちなみに、マガジンルームもあるので、屋久島の情報誌や漫画を読むこともできます。
はいびすかす船内施設

フェリー「はいびすかす」の船内施設ですが、二等船室の他にはトイレと自販機しか置いていないそうです。
なお、自販機は飲料水の他、カップラーメンもあります。
カップラーメンの自販機はお湯を注ぐことができ、割りばしも置いてあるとのこと。
ちなみに、持込みのカップラーメンでもお湯は注げます。
屋久島2・はいびすかすフェリーへの乗船料金

鹿児島からフェリーで屋久島へ向かうとき、乗船料金は気になるところかと。
フェリー「屋久島2」と「はいびすかす」の乗船料金ですが、「燃料油価格」「繁忙期」などで運賃に差が生じてしまいます。
そのため、大体の料金とはなりますが、以下でまとめましたので参考にしてみてください。
フェリー屋久島2への乗船料金
【旅客運賃】
二等客室 | 往復 | 復路 |
---|---|---|
大人 | 5,600円 | 5,100円 |
小人 | 2,800円 | 2,600円 |
一等客室 | 往復 | 復路 |
---|---|---|
大人 | 6,900円 | 5,900円 |
小人 | 3,400円 | 2,900円 |
※小学校へ就学している児童は小人料金。
※1歳以上で小学校へ就学していない幼児は、大人1名につき1名無料。
ただし、大人1名につき幼児2名以上の場合は、2人目から小人料金が発生。
【個室貸切料金】
客室クラス | 一室 |
---|---|
娯楽室A・B | 3,000円 |
特等客室 | 5,000円 |
特B客室 | 6,000円 |
特A客室 | 7,000円 |
【車両航送運賃】
車長 | 往復 | 復路 |
---|---|---|
3m未満 | 13,300円 | 13,300円 |
4m未満 | 20,000円 | 18,000円 |
5m未満 | 24,500円 | 16,500円 |
6m未満 | 35,000円 | 24,000円 |
7m未満 | 49,000円 | 42,000円 |
8m未満 | 56,000円 | 51,000円 |
9m未満 | 63,000円 | 56,000円 |
10m未満 | 70,000円 | 61,000円 |
11m未満 | 77,500円 | 68,500円 |
12m未満 | 85,000円 | 75,000円 |
1m増す毎に | 8,200円 | 8,200円 |
※航送車両は事前予約が必要(乗船日より2か月前から受付開始)
※運転手1名は二等客室料金が含まれています。
【手荷物運賃】
片道運賃 | |
---|---|
受託手荷物 | 900円 |
自転車 | 900円 |
原動機付自転車 125㏄以下 | 1,800円 |
二輪自動車 750㏄未満 | 2,700円 |
二輪自動車 750㏄以上 | 3,700円 |
サイドカー付きバイク バイクドライバーを含む | 16,400円 |
※別途で旅客運賃が必要。
※自転車、バイクは先着順で午前7時までに手続きを済ますこと。
なお、繁忙期は完全予約制
【ペット運賃】
片道運賃 | |
---|---|
大型犬 | 2,600円 |
中型犬 | 2,100円 |
小型犬 | 1,600円 |
※リード、又はケージに入れること。
フェリーはいびすかす乗船料金
【旅客運賃】
鹿児島⇔屋久島 【2等船室】 | 片道運賃 | 往復運賃 |
---|---|---|
大人 | 3,900円 | 7,800円 |
小人 | 2,000円 | 3,900円 |
学生 | 3,240円 | 6,400円 |
身体、知的障がい者 1、2種 | 2,200円 | 4,400円 |
【二輪運賃】
鹿児島⇔屋久島 | 片道運賃 |
---|---|
自転車 | 1,200円 |
原動機付自転車 | 2,100円 |
単車125㏄未満 | 2,150円 |
単車250㏄未満 | 3,050円 |
単車750㏄未満 | 3,050円 |
単車750㏄以上 | 4,000円 |
※別途で旅客運賃が必要。
【車両航送運賃】
「鹿児島⇔屋久島」
車長 | 片道運賃 | 往復運賃 |
---|---|---|
3m以上4m未満 | 13,000円 | 24,500円 |
4m以上5m未満 | 17,900円 | 33,200円 |
5m以上6m未満 | 23,400円 | 38,900円 |
6m以上7m未満 | 33,600円 | 52,600円 |
7m以上8m未満 | 47,100円 | 89,700円 |
8m以上9m未満 | 55,200円 | 105,100円 |
9m以上10m未満 | 62,400円 | 118,800円 |
10m以上11m未満 | 70,600円 | 131,100円 |
11m以上12m未満 | 78,300円 | 146,100円 |
12m以上13m未満 | 85,500円 | 160,400円 |
1m増す毎に | 8,100円 | 8,100円 |
屋久島2・はいびすかすフェリー乗り場・運航ダイヤ
鹿児島から屋久島へ向かう「屋久島2」と「はいびすかす」のフェリー乗り場ですが、それぞれ出港する港が異なるので注意をしなければいけません。
そこで、それぞれのフェリー乗り場までのアクセスと運航ダイヤをご紹介していきます。
屋久島2フェリー乗り場・運航ダイヤ

【運航ダイヤ】
鹿児島 発 | 屋久島 着 (宮之浦) | 屋久島 発 (宮之浦) | 鹿児島 着 |
---|---|---|---|
8:30 | 12:30 | 13:30 | 17:40 |
鹿児島~屋久島までの、所要時間は約4時間なので割と早く到着します。
ただし、1日1便なので乗り遅れに注意です。
【フェリー乗り場】
「鹿児島」
住所 | 〒892-0814 鹿児島県鹿児島市本港新町6番地 |
屋久島へ向かう、「屋久島2」へのフェリー乗り場までのアクセスですが、バスあるいはタクシーで向かうことができます。
鹿児島中央駅を基準にすると、付近にあるバス停から「高速船ターミナル」で降車すると、徒歩約6分ほどで屋久島2フェリー乗り場に到着です。
次にタクシーですが、鹿児島中央駅から約12分ほどで到着します。
「屋久島(西之表港)」
住所 | 〒891-4205 鹿児島県熊毛郡上屋久町宮之浦1280-1 |
はいびすかすフェリー乗り場・運航ダイヤ

【運航ダイヤ】
鹿児島 発 (谷山港) | 種子島 着 (西之表) | 屋久島 着 (宮之浦港) |
---|---|---|
18:00発 | 21:40着 翌朝05:00発 | 07:00着 |
屋久島 発 (宮之浦港) | 種子島 着 (西之表) | 鹿児島 着 (谷山港) |
---|---|---|
8:10発 | 10:10着 11:00発 | 14:40着 |
「はいびすかす」の運航ダイヤですが、1日1便しか運航していません。
あと、種子島を経由するので、鹿児島から屋久島へ向かう場合は所要時間が約13時間ととても長いです。
どうも、鹿児島から屋久島へ向かう場合は、種子島で翌朝の5時まで停泊するようですね。
これは注意です。
なお、屋久島~鹿児島へ向かう場合は種子島で約1時間の停泊のみなので、約7時間ほどで到着します。
【フェリー乗り場】
「鹿児島 (谷山港)」
住所 | 〒891-0132 鹿児島県鹿児島市七ツ島1丁目40-4 |
電話番号 受付時間 | 099-261-7000 9:00~17:30 |
「はいびすかす」フェリー乗り場までのアクセスですが、「鹿児島中央駅」から「谷山港」まで1日1便だけバスが運行しているようです。
乗り遅れると、タクシーでしか移動手段がなくなるので、時間に余裕をもってバス停で待っている方が安心ですね。
なお、バスで鹿児島中央駅から谷山港までは、約40分ほどかかるようなので結構遠いです。
「種子島(西之表港)」
住所 | 〒891-3112 鹿児島県西之表市栄町15番地 |
電話番号 受付時間 | 0997-22-1355 9:00~17:30 |
「屋久島(宮之浦港)」
住所 | 〒891-4205 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦128-11 |
電話番号 受付時間 | 0997-42-0140 9:00~17:30 |
まとめ:条件にあったフェリーに乗船して屋久島での旅行を満喫

鹿児島から屋久島へ移動するためのアクセス方法ですが、フェリーであれば、「屋久島2」と「はいびすかす」が1日1便運航をしています。
このとき、「屋久島2」を利用すると片道約4時間で、「はいびすかす」なら片道約13時間かかるようです。
なお、船内での快適さで言えば、断然「屋久島2」になりますね。
「はいびすかす」は乗客も乗れるようにしたもと貨物船なので、快適さは正直ないとのこと。
ちなみに、実際に乗船した方のコメントを読んでいたのですが、エンジン音と振動が客室に伝わってくるそうです。
なので、利用する際には耳栓は所持しておいた方がよさそうですね。
ですが、「はいびすかす」は乗船料金が安いメリットがあります。
以上を総合的に判断すると、到着の早さと快適さを求めるなら「屋久島2」へ、安さを求めて時間に余裕のある方は「はいびすかす」へ乗船すると、屋久島まで納得できる船旅ができるはずです。
鹿児島からフェリーで屋久島へ行こうと思う場合は、本記事の内容を参考にしてみてください。
それでは、今回はこれで以上です。