どうも、音無です。
東京から南におよそ1,000km離れた太平洋上にですが、小笠原諸島が存在するのをご存じの方は多いと思います。
小笠原諸島は東京都に属する父島と母島があって、実際に人も住んでいますからね。
ただ、小笠原諸島の存在は知りつつも、実際に訪れたことのある人はそう多くはないのかな~と思ってもみたり。
ちなみに、私は小笠原諸島へ訪れたことはありませんが、グーグルマップで何回か検索したことはありますよ。
「海がきれい!」や「大自然を満喫できる!」などと聞いたことがあったので、マップ上から見てみたんです。
すると、確かに目を見張るほどの美しさでした。
そんな小笠原諸島ですが、2011年に世界自然遺産に登録されたそうで、以降一人旅や子連れで訪れる旅行者が徐々に増えてきたとのこと。
確かにグーグルマップや写真で見ても魅力を感じられるので、行ってみたいと思うのもわかる気はします。
少し話は長くなりましたが、今回は一人や子連れでも楽しめる小笠原諸島について調べたので、ご紹介をしていきたいと思います。
どのような方法で訪れることができるのかもご紹介していますので、ぜひ今後の旅行先のプランの一つとしてご参考にしてみてください。
小笠原諸島はどんなところ?
「そもそも小笠原諸島はどんなところなの?」と疑問に思われる方がいるかもしれません。
冒頭でも少し触れたのですが、小笠原諸島は東京から約1,000kmほど南にある島々の総称のことです。
小笠原諸島には約30もの島々があるそうなのですが、実際に人が住んでいるのは父島と母島のみだそうですよ。
なお、島が誕生して以来一度も大陸と陸続きになったことがないようなので、島に生息する動物や植物は独自の進化を遂げています。
現代において貴重な植物や絶滅の危機に瀕している動物も生息しているそうなので、日本だけでなく海外からも観光に訪れる人が多いとのこと。
ちなみに、小笠原諸島は素晴らしい自然と島独自の生き物が生息している価値が国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に認められ、2011年に世界自然遺産に登録されています。
小笠原諸島への交通手段はフェリーのみ

さっそく小笠原諸島への行き方ですが、なんと交通手段がフェリーしかありません。
厳密にはクルーズ船によるツアーでも可能ですが、基本的な交通手段はフェリーとなるようです。
しかも、6日に1便のペースでしかフェリーも運航していないようで、そして所要時間も父島まで片道約24時間とのこと。
アクセス面で言えばかなり不便かもですね。
このとき、小笠原諸島へ一人旅や子連れで旅行をする場合は、往復の交通手段と宿泊がセットとなったツアーが断然お得のようです。
なんでも小笠原諸島では野宿ができないそうで、宿泊先が決まっていないとフェリーへの乗船切符が購入できないそうですよ。
まぁ、現地について野宿をされる方はそういないとは思いますが…。
そうなると、往復の乗船切符と宿泊先を別々で予約するよりも、最初からセットになったツアーで申し込みをした方がお財布的にもおすすめです。
小笠原諸島への基本的な旅行ツアーコースと料金

小笠原諸島へのツアーを提供している旅行代理店にもよりますが、どうやら5泊6日のコースが基本のようです。
とは言っても、東京~父島まで約24時間かかるので、往復で考えると船で2泊して実質4日間しか滞在はできません。
なお、旅行代理店の「HIS」が初めて小笠原へ旅行される方に向けた5泊6日のツアーで申し込むと、下記のようなスケジュールとなっていたので参考にしてみてください。
小笠原旅行・5泊6日の簡単なスケジュール
1日目:東京竹芝11:00発。フェリー「おがさわら丸」にて24時間の船旅。
2日目:翌11:00に父島の二見港へ到着。
到着後に宿泊施設へ荷物を預けて島内を観光。
3日目:地元ガイド同行のツアーに参加。(森のトレッキングツアー)
4日目:ガイド同行による海のボートツアー。
5日目:フェリーおがさわら丸の出発時間まで自由観光。
父島15:00発⇒東京竹芝へ。おがさわら丸で1泊。
6日目:翌15:00に東京竹芝へ着。
小笠原旅行へ向けたクルーズツアー料金
小笠原諸島への旅行を計画するときに気になるといえば、やっぱりクルーズツアーの料金ですよね。
これについては私もいろいろな旅行代理店のクルーズツアーを調べましたが、コースによって料金は結構異なっていました。
例えば、どの旅行代理店も5泊6日のコースが基本なのですが、ひとり旅、父島・母島めぐり旅、小笠原の自然を学ぶなどのツアーがあるので、料金も異なってしまうんです。
また、GWやお盆などの時期は繁忙期となるので、通常の時期よりも料金は割高となっていましたね。
こうしたことを含めた小笠原旅行の料金ですが、大体は下記のように分かれていました。
フェリー「おがさわら丸」乗船クルーズツアーコース |
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初めての小笠原旅行:約110,000円~190,000円 |
父島・母島旅行:約160,000円~230,000円 |
一人旅限定:約260,000円~300,000円 |
期間限定クルーズ客船コース |
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「飛鳥Ⅱ」小笠原クルーズ:約294,000円~1,440,000円 |
「にっぽん丸」小笠原クルーズ:約232,000円~1,050,000円 |
「ぱしふぃっくびいなす」小笠原クルーズ:約213,000円~934,000円 |
私が確認した小笠原諸島へ向けた旅行のクルーズツアーですが、フェリーおがさわら丸に乗船するコースが主でした。
5泊6日のクルーズツアーで大人1名約11~30万円はするので、大人2人・子ども2人の4人家族で計算すると、50万円以上はしそうですね…。
もちろん、旅行代理店とクルーズツアーのコース次第ではもう少し抑えることは可能であると思います。
ちなみに、クルーズ客船「飛鳥Ⅱ」「にっぽん丸」「ぱしふぃっくびいなす」へ乗船して楽しむ小笠原クルーズも、稀ではありますがツアーを提供しているのを確認できました。

東京~父島を結ぶおがさわら丸のスペック

小笠原諸島へ旅行する際に、どのクルーズツアーへ申し込んでも基本的に「おがさわら丸」へ乗船して船中伯する必要があります。
このフェリーおがさわら丸のスペックを下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
船名 | おがさわら丸(三代目) |
船籍 | 日本 |
運航会社 | 小笠原海運 |
就航年月 | 2016年7月2日 |
航路 | 東京(竹芝)~小笠原諸島 父島(二見港) |
所要時間 | 約24時間 |
総トン数 | 11,035トン |
全長 | 150m |
全幅 | 20.4m |
航海速力 | 約23.8ノット(約44km/h) |
乗客定員 | 894名 |
現在、東京(竹芝)~小笠原諸島 父島(二見港)の航路を運航する「おがさわら丸」は三代目だそうで、2016年7月に就航したそうです。
船室は「特等室、特1等室、1等室、特2等室、2等寝台、2等和室」の6種類設けられています。
船内にはレストランがあるのでお腹がすいても食事に困ることはなく、売店もあるのでお土産やオリジナルグッズを購入することもできますよ。
少し話は変わりますが、過去に小笠原航路を運航していた船舶と、片道の所要時間を調べてみました。
船舶名 | 就役 | 所要時間 |
---|---|---|
椿丸 (1972年4月~) | 約1年 | 約44時間 |
父島丸 (1973年4月~) | 約6年 | 約38時間 |
初代おがさわら丸 (1979年4月~) | 約18年 | 約28時間 |
二代目おがさわら丸 (1997年3月~) | 約19年 | 約25.5時間 |
三代目おがさわら丸 (2016年7月~) | 就航中 | 約24時間 |
一番最初に小笠原航路へ就航した椿丸ですが、東京~父島間を丸2日程度で運航していたのは凄いですね。
今でこそ時間短縮はできていますが、それでも24時間は必要ですから。
なお、現在就航中のおがさわら丸を含めた詳しい情報については、「おがさわら丸 船内のご案内」にて確認可能です。
一人旅・子連れで小笠原諸島へ旅行する際のおすすめスポット
クルーズツアーで小笠原諸島へ訪れると、コースにより体験できることは異なりますが、基本的に父島もしくは母島を含めた観光がメインの旅行となります。
このとき、小笠原諸島へ訪れたらおさえておきたい観光スポットを10か所ご紹介していきます。
もし時間に余裕があればぜひ訪れてみてください。
小笠原海洋センター(父島)

小笠原海洋センターは、小笠原に生息する生物の保護及び、生態の研究を目的として開設された施設です。
特にアオウミガメやザトウクジラなどの保護と生態研究に尽力しているそうで、世界的な評価も得ているようですよ。
施設内には「展示エリア」とウミガメの「飼育エリア」があるので、小笠原の歴史を学びながら実物のウミガメを見ることができます。
なお、小笠原海洋センターではオリジナルのお土産を購入できたり、実物の子ガメを手に持ち記念撮影ができるプログラムもあるようです。
一人旅のみならず子連れの旅行者にも人気ある施設のようなので、記念に訪れてみてはいかがでしょうか。
小笠原海洋センター | ホームページ |
住所 | 〒100-2101 東京都小笠原村父島字屏風谷 |
電話番号 | 04998-2-2830 |
開所時間 | 9:00~12:00/13:30~16:00 |
入場料金 | 無料 |
小笠原ビジターセンター(父島)
小笠原ビジターセンターは、小笠原の自然や歴史・文化を知ることのできる施設です。
また、珍しい動植物にクジラ・イルカなどの情報を、詳しく解説員が説明してくれるようですよ。
「東洋のガラパゴス」と言われている貴重な自然の保護活動の取り組みなども紹介しているので、小笠原のことを知りたい場合はおすすめできる施設です。
小笠原ビジターセンター | ホームページ |
住所 | 〒100-2101 東京都小笠原村父島字西町 |
電話番号 | 04998-2-3001 |
開所時間 | 8:30~17:00 |
入場料金 | 無料 |
駐車場 | あり |
大神山神社(父島)

結構な階段をのぼる必要がありますが、父島には大神山神社と言われる神社があります。
普段は戸が閉まっているそうですが、おがさわら丸の入港日と出港日に合わせて宮司さんが在中しているとのこと。
御朱印をいただきたい場合は開所時間に注意です。
ちなみに、更に階段をのぼると展望台があるのですが、そこから二見湾を一望することができますよ。
住所 | 〒100-2101 東京都小笠原村父島東町105 |
電話番号 | 04998-2-2251 |
開所時間 | おがさわら丸の入港・出港に合わせ開所 入港日:13:00~16:00 出港日:9:00~14:00 |
ウェザーステーション展望台(父島)

父島に住む島民もよく訪れる人気スポットの一つ、ウェザーステーション展望台です。
晴れた日であれば水平線まで続く海を眺めることができるので、旅行者にはとても人気があります。
また、夕暮れには夕日が海に沈む瞬間を眺めることもできるので、旅行者のみならず島民も集まるとのこと。
さらに、夜にはたくさんの星を見ることができるそうなので、子どものみならず大人も絶景を楽しむことができますよ。
住所 | 〒100-2101 東京都小笠原村父島 |
駐車場 | あり |
公衆トイレ | あり |
開所時間 | 24時間 |
コペペ海岸(父島)

シュノーケリングを楽しむことのできるコペペ海岸です。
砂浜はとても白く、珊瑚礁が豊富なようですよ。
ちなみに、海の中には海中案内板があるようで、次にご紹介する「小港海岸」まで泳いでいくことができるとのこと。
シュノーケリングに適した時期であれば、子どもと一緒に楽しむことができそうですね。
なお、コペペ海岸と名付けられたビーチなのですが、どうも小笠原開拓時代にギルバート諸島出身のコペペさんが住んでいたことに由来しているようです。
何気に人の名前が由来した場所って多いですよね。
住所 | 〒100-2101 東京都小笠原村父島 |
駐車場 | あり |
公衆トイレ | あり |
開所時間 | 24時間 |
小港海岸(父島)

真っ白な砂浜と青い海が広がる小港海岸です。
シュノーケリングを楽しむことができるビーチの一つで、コペペ海岸まで泳いでいくことができますよ。
なお、コペペ海岸は意外と旅行者が訪れないそうで、プライベートビーチを味わうこともできるとのこと。
さらに、運が良ければウミガメの産卵を見られるポイントでもあるようなので、時間に余裕があれば訪れてみるのもありですね。
ちなみに、小港海岸はナイトツアーが行われる場所でもあるようなので、満天の星空を見ることができるそうですよ。
住所 | 〒100-2101 東京都小笠原村父島北袋沢 |
駐車場 | あり |
公衆トイレ | あり |
開所時間 | 24時間 |
千尋岩(ハートロック)父島

千尋岩は別名ハートロックと呼ばれる、円縁湾に面した断崖絶壁のことです。
海側から崖を見るとハートマークに見えることから、ハートロックと名付けられたそうですよ。
千尋岩はツアーに申し込むことでしか海側から見ることができず、山を登るトレッキングもガイドの同行が必要なようです。
ですので、興味のある場合はぜひツアーに申し込んで確認してみてください。
住所 | 〒100-2101 東京都小笠原村父島 |
扇池(南島)

ツアーに申し込みことでしか行くことのできない場所ですが、父島より南西に位置する無人島、南島にある扇池はとても人気あるスポットです。
砂浜は真っ白で海はエメラルドグリーンであることから、絶景を楽しむことができますよ。
なお、南島は石灰岩の浸食や風化を受けてできた「カルスト地形」のようで、世界的にも珍しい地形のようです。
そして、島内の砂丘は約1000年前に絶滅した「ヒロベソカタマイマイ」の半化石が多くみられるとのこと。
そのため、自然環境保護を目的として一日に最大100人しか南島へ上陸することができず、滞在時間も限定されているようです。
なので、もし扇池へ足を運びたい場合は事前にツアーの参加を申し込んでおくことが大切ですね。
※毎年11月~2月頃までは入場禁止。
住所 | 〒100-2101 東京都小笠原村 |
備考 | 1日100人限定 |
乳房山(母島)

クルーズツアーで母島へのコースも含まれている場合は、乳房山を登ってみるのもおすすめです。
母島最高峰の山だそうで、標高はおよそ463mあり、頂上までは歩きやすいように登山道が整備されているようですよ。
なので、登山初心者の方でも安心して登ることができます。
なお、乳房山へのトレッキングツアーは往復で約6km、約4時間の道のりです。
自然環境を守るために靴底や衣服の洗浄を行う必要がありますが、小笠原諸島に自生する固有の植物や生物を見ることのできる魅力があります。
住所 | 〒100-2211 東京都小笠原村母島西浦 |
ロース記念館(母島)
ロース記念館は、母島特産の「ロース石」を使って建てられた歴史資料館です。
戦前に利用されていた民具・漁具・製糖機器などが保管されているようなので、母島の歴史を学ぶことができますよ。
なお、ロース石は明治時代に母島へ定住して開拓に貢献した、ドイツ人のロルフスさんによって発見されたことに由来しているそうです。
それほど広い施設ではないので、時間のある場合は見学してみるのをおすすめします。
住所 | 〒100-2211 東京都小笠原村母島字元地 |
電話番号 | 04998-3-2064 |
開所時間 | 8:30~16:00 |
入場料金 | 無料 |
小笠原諸島への旅行は一人・子連れでも楽しめることがたくさんある!
私自身、実際に小笠原諸島へ向けた旅行をしたことはないのですが、いろいろ調べることでたくさんの魅力を知ることができました。
例えば小笠原諸島は自然豊かで海も綺麗であり、日常生活では経験のできない体験をたくさんすることのできる場所があります。
小笠原固有の動植物を見ることができますし、ウミガメに触れることのできる施設もあるので、子どもだけでなく大人も楽しめるはずです。
東京竹芝から小笠原の父島までフェリーに乗船して約24時間はかかりますが、訪れるだけの価値は十分ある場所ですよ。
私は最初、小笠原諸島へ訪れる人は少ないと思っていたのですが、実際には一人や子連れで多くの旅行者が訪れているとのこと。
確かに魅力を感じるところが多いので、旅行者が多いのも個人的には納得できるところです。
良い旅の思い出が作れると思いますので、長期連休が取れた際には小笠原諸島を旅行先の一つとして検討してみてください。
それでは、今回はこれで以上です。