どうも、音無です。
FX取引をするときですが、「1日の目標pipsは立てるべき?」と悩まれる初心者の方は意外とたくさんいるそうです。
利益を積み重ねるために、目標pipsを立てようと考えることは確かに理解できます。
私も一時期「1日10pipsを取る!」といった目標を立てていましたので。
ただ、結論をお伝えすると、FX初心者が考える1日〇〇pipsなどの目標を立てることは正直おすすめできません。
そこで今回は、FX初心者が1日の目標pipsを立てるべきでない理由について解説をしていきたいと思います。
私個人の考えとはなりますが、FX取引を行う際の参考にしてみてください。
FX初心者が目標pipsを立てるべきでない理由
早速ですが、FX初心者が目標pipsを立てるべきでない理由を2つご紹介していきます。
利益を追求しにくい

まず、「1日〇〇pips狙う!」との目標を立ててしまうと、大きな利益を得ることのできるチャンスを逃してしまう可能性が高くなります。
例えば、あなたが1日20pipsを目標としていたとき、実際に20pipsまでレートが到達すると利益確定の決済注文を行うはずです。
このとき、相場の状況次第では、さらにポジションを保有していた方向へレートが推移することが意外とたくさんあります。
もちろん可能性の問題であるため、必ず利益方向へ伸びしろがあるとは言い切れません。
ただ、レジスタンスラインやサポートラインと予想できる箇所があるにもかかわらず、1日の目標である20pipsだけを律儀に狙って利益確定をすると、せっかく大きな利益を得られるチャンスを逃すことにつながります。
大きな利益を狙えるチャンスをみすみす逃す行動を繰り返すと、損小利大を追求したFX取引が正直しにくいですね…。
そのため、1日の目標pipsに固執するのではなく、利益を狙えるチャンスがある場合は積極的にポジションを保有しつつ見守る行動も時として重要です。
連続で負けトレードになったときのリスクが大きくなる

FX初心者が1日の目標pipsを立てるべきでない理由はもう一つありまして、それは連続で負けトレードが続いたときです。
相場は必ずしも思惑通りに推移してくれるわけではないので、勝ちトレードが続くこともあれば負けトレードが続くこともあります。
例えば、あなたが1日10pipsを目標としてFX取引をしていたとします。
このとき、3回連続で負けトレードが続くと、現時点で-30pipsの損失を被っている状態です。
そうすると、1日10pipsの目標があるため、-30pipsを含めて合計40pipsの利益を狙わないといけません。
ただ、1回の取引で40pipsを狙うのは難しいため、多くのFX初心者はレバレッジを高くして取引してしまうんです。
そうすると、必然的にリスクが大きくなるわけでして、もしまた負けトレードになると損失はレバレッジを高くした分だけ被ってしまうことに…。
1日の目標pipsに固執して無理なトレードを繰り返すと、損大利小の取引となりかねないため、相場状況に合った取引を前提にポジションを持つことが重要です。
FX初心者が目標pipsを立てても問題ないケース

上記では、FX初心者が1日の目標pipsを立てるべきでない理由についてご紹介をしてきました。
1日の目標pipsを立ててしまうと、どうしても達成しようと無理なトレードをしがちになります。
とはいえ、トレードスタイルによっては目標pipsを立てても問題ないケースもありますよ。
詳しくは、以下の項目でご説明していきます。
スキャルピングをメインに取引している
FXではスキャルピングをメインに取引するトレーダーがたくさんいます。
スキャルピングとは、注文から決済を数秒~数分の短期間で終了させる取引手法のことなのですが、この場合は目標pipsを立てても問題ありません。
「1日に〇〇pipsを目標にする」であれば止めるべきですが、「1回のスキャルピングで〇〇pips狙う」であれば目標を立てる意味もあります。
理由としては、スキャルピングは注文から決済する時間が極端に短いので、大きなpipsを狙うことが難しいからですね。
なお、スキャルピングで取引する場合、基本的に1~10pipsを狙うことが理想と言われています。
そのため、「1回のエントリーで5pipsを目標にする」などと決めて取引しても、スキャルピングであればさして問題ないと言えます。
ただし、FX初心者にスキャルピングの手法は難しい傾向にあるため、注意して取引することが大切です。

合計して〇〇pipsになるように目標を立てている
1日ではなく、合計して〇〇pipsの目標を立てるのであれば、こちらも問題ないと言えます。
例えばですが、1万円を元手にFX取引をするとき、「100pipsまでは0.1ロットで取引する」のような場合ですね。
これは少ない資金で利益を積み重ね、資産を増やしていく手法です。
具体的には、以下のように合計の目標pipsを立てて利益を追求する手法のことを指します。
資金 | ロット数 | 目標pips | 目標利益 |
---|---|---|---|
1万円 | 0.1ロット | 100pips | 2万円 |
2万円 | 0.2ロット | 50pips | 3万円 |
3万円 | 0.3ロット | 34pips | 4万円 |
4万円 | 0.4ロット | 25pips | 5万円 |
5万円 | 0.5ロット | 20pips | 6万円 |
上記のように、1日ではなく合計して100pipsまでは0.1ロットで取引。
そして、資金が2万円になると0.2ロットに増やし、合計で50pipsを目標に資金が3万円になるように取引する。
このように資産を増やすトレードであれば、目標pipsを立てても特に問題ないと言えますよ。
FX初心者は目標pipsを立てるべきかのまとめ
今回は、FX初心者が1日の目標pipsを立てるべきでない理由について解説をしました。
1日の目標pipsを立てると損大利小の取引となりやすいので、基本的にはおすすめできません。
ただ、1日と限定するのではなく、スキャルピングであったり資産を増やす取引手法を用いたトレードをするのであれば、目標pipsを立てても問題ないと言えます。
1日の目標pipsを立てるべきかと悩まれていた場合は、ぜひ本記事を参考にトレードしてみてください。
それでは、今回はこれで以上です。
