FXで利益を狙うには、「チャート」から相場状況を確認することが最も重要です。
チャートを見ることで、初めて現在の値動きや相場の流れを把握することができます。
しかし、FXを始めたばかりの初心者の方の多くは、チャートをどのように活用して利益を狙えばよいのかと悩む傾向にあるようです。
なお、チャートの見方や使い方を理解していなければ、ただの当てずっぽうな取引しかできません。
当然ながら、これでは利益を積み重ねることは難しく、損失ばかりを被りFXから退場する可能性が極めて高いです。
そこで今回、FX初心者が覚えるべきチャートの見方と使い方を紹介します。
FX初心者が覚えておきたいチャートの種類
まず最初に、FXのチャートについて簡単に説明します。
FXのチャートとは、通貨ペアの価格変動を視覚的に表示するグラフのことです。
トレーダーはチャートを使って、過去から現在までの価格推移を分析し、今後の価格動向を予測するための判断材料にします。
チャートには様々な種類がありますが、一般的なものは「ローソク足チャート」「ラインチャート」「バーチャート」です。
なお、ここでは最も利用されている、ローソク足チャートの特徴を以下で説明します。
ローソク足チャート
ローソク足チャートとは、価格変動を視覚的に表現したグラフの一種です。
一定期間の相場の価格変動(始値、終値、高値、安値)を四角形(実体)に表されるもので、一目で現在の値動きを確認することができます。
上下に伸びている線は「ヒゲ」と呼ばれており、「一定期間内にここまで価格が動いた」と最高値と最安値を示しています。
このとき、最終的には「終値」がローソク足1本の最終価格です。
例えば、ローソク足1本が1時間分であると考え、結果が陽線だったとします。
8時に始値から始まり、一時的に安値の方へ価格が動くも、再び始値まで価格が上昇。
その後、価格はどんどん上昇して高値まで動いたところで徐々に下がり始め、8時59分59秒のときに終値で価格が止まる。
これが、1時間におけるローソク足1本の価格の流れです。
なお、ローソク足は江戸時代に日本で考案されたそうで、現代ではFXや株式などでよく使われており、世界的にも愛用者は多いです。
英語では「キャンドルチャート」と呼ばれています。
相場の確認や分析をする上で、欠かすことはできないと言っても過言ではない分析ツールの一つです。
ローソク足が1本できるまでの値動き
上記画像は、ローソク足の1本ができるまでの、値動きをイメージしたチャートです。
時間の経過とともに上下へ価格変動をして、最終的には陽線や陰線のローソク足が形成されます。
ローソク足は時間足の変更によって見方を変えられる
ローソク足は、一定期間の価格変動を表しているのですが、実は時間軸を変更することも可能です。
具体的には、「時間足」の項目がどのFX業者の取引ツールにも基本的に用意されており、時間足でさまざまな時間軸に切り替えることができます。
例えば、日足であれば1日に1本、4時間足であれば4時間に1本、5分足なら5分に1本ローソク足が形成されます。
FXトレーダーのトレードスタイルによって、確認する時間軸は異なるのですが、FX初心者の方はさまざまな時間足に変更し、ローソク足の値動きを分析して取引することが大切です。
FX初心者はチャートから相場の動きを捉える
上述では、FX初心者の方が覚えておきたいチャートの種類を紹介しましたが、値動きの推移をつかむ必要もあります。
例えば、上昇トレンド、下降トレンド、レンジ相場の3つです。
詳しくは、以下で紹介をしていきます。
上昇トレンド
まずは「上昇トレンド」です。
チャート画面からローソク足の1本1本を確認すると、徐々に高くなっているのがわかるかと思います。
一気に高くならずに、山と谷を作りながら上を目指しているわけですが、これが上昇トレンドです。
つまり、ローソク足が高くなっていくことを確認できるので、更に上昇することを予想して「買いでエントリー」すると、大きな利益を期待することができます。
下降トレンド
次は「下降トレンド」になります。
下降トレンドは上昇トレンドの反対で、画像上では段々とローソク足が下へ推移していることがわかります。
時折、ローソク足が上昇している部分も見受けられますが、下がる力の方が強いのでどんどん下へ推移していくわけです。
そのため、更に下がることを予想し、「売りでエントリー」すると大きな利益を期待することができます。
レンジ相場
最後は「レンジ相場」です。
レンジ相場とは、一定の変動幅で価格が上がったり下がったりを何度も繰り返すことを指します。
上昇と下降を一定幅で推移しているので、買いと売りのどちらでエントリーするべきかを判断できない動きです。
そのため、FX初心者の方は含み損を抱えるリスクを避けるためにも、自分にとってわかる値動きをするまではエントリーしない方が無難と言えるでしょう。
ローソク足チャートの形状から相場が反転する可能性を分析できる
FXはチャートを確認することで、現在の相場は上昇トレンドなのか、あるいは下降トレンドやレンジ相場なのかを一目で確認することができます。
しかし、こうした使い方以外にも、チャートから今後の値動きを予想できるような判断材料を手に入れることが可能です。
詳しくは、以下で紹介していきます。
上ヒゲ・下ヒゲが長い
上記画像を確認すると、ローソク足に長いヒゲがあることを確認できるかと思います。
こうしたローソク足から長いヒゲが確認できると、「トレンド相場が反転」する可能性があるのです。
例えば、左画像は上昇トレンド中でしたが、一番高い場所に形成されたローソク足には上に長いヒゲができています。
更なる上昇を試みるも、下がる圧力の方が強かったので、押し負けたということです。
つまり、近々価格が下がる、もしくは下降トレンドへ転換する可能性を予想できるわけです。
なお、下降トレンドの場合も考え方は同じで、下降トレンド中に長いヒゲがローソク足の下にできると、近く上昇トレンドへ転換する可能性があるかもしれないことを予想することができます。
そのため、FX初心者の方は長いヒゲができたローソク足を確認した場合、トレンドが転換することを予想してエントリーすると、大きな利益を得られることもあります。
大陽線・大陰線も注意が必要
上昇トレンドや下降トレンド中などで、明らかに今までのローソク足とは異なる、長い陽線や陰線が形成された場合は注意です。
例えば、上記の左画像は下降トレンド中でしたが、急に長い陽線が形成されています。
こうした長いローソク足を「大陽線」、もしくは「大陰線」と呼ばれています。
大陽線や大陰線のローソク足が形成されると、近くトレンドが反転する可能性があるので、トレードする際に注目してみてください。
FX初心者はチャートと一緒に移動平均線を使うと流れを捉えやすい
FX初心者の方が取引をする際、チャートから相場の状況を確認することはとても大事です。
ただし、更に今後の値動きを詳しく分析するためには、過去の値動きからトレンドやパターンを把握する「テクニカル分析」をすることも重要です。
テクニカル分析の方法もたくさんあるのですが、まずFX初心者の方は「移動平均線」を使って今後の値動きを分析しみるのが良いかもしれません。
例えば、上記画像は移動平均線を利用した、王道的なポジションの保有の仕方です。
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜けることを「ゴールデンクロス」。
短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ突き抜けることを「デッドクロス」と言います。
要約すると、短期移動平均線が長期移動平均線を突き抜けたときにエントリーすると、大きな利益を期待できると言うことです。
しかし、期待していた方向とは反対に値動きする「ダマシ」もよくあるので、注意してエントリーをしなければいけません。
FX初心者が覚えるべきチャートの見方と使い方のまとめ
今回は、FX初心者が覚えるべきチャートの見方と使い方を紹介しました。
FXはチャートを見ることで、一目でおおよその相場の値動きや状況を確認することができます。
例えば、ローソク足チャートからトレンド転換を見極めたり、テクニカル分析を使用してエントリーチャンスを見つけることも可能です。
以上のことから、FX取引を行う際には本記事を参考に、チャートを活用して利益を狙ってみてください。