どうも、音無です。
北海道の函館、あるいは青森県に旅行で訪れた際、津軽海峡フェリーを利用してお互いの地域を移動する人は結構多いようです。
新幹線や飛行機を利用すれば、問題なく移動はできるのですが、それ以外の方法ではフェリーに乗るしか移動手段がありません。
このとき、「青函トンネルは通れないの?」と思われる人もいるのですが、残念ながら徒歩・車・バイクなどでは通れないようです。
私は通れるとばかり思っていたんですけどね。
例えば、車やバイクなどが事故を起こして火災が発生してしまうと、トンネルの構造上、換気や避難が困難であることから通れないそうです。
なお、青函トンネルは全長53.85kmあります。
確かに、距離がありすぎなので、新幹線以外は通れないのも頷けますね。
そのため、旅行者だけではなく、地元の人も津軽海峡フェリーを利用して、青森~函館間を移動しているそうです。
そこで今回は、青森~函館を結ぶ津軽海峡フェリーの乗船料金や船内情報をご紹介していきます。
現地へ訪れた際に、利用する機会があるかもしれませんので、今後の参考にしてみてください。
青森~函館を結ぶ津軽海峡フェリーの船舶情報




津軽海峡フェリーですが、4隻のフェリーで青森~函館間を航行しています。
具体的には、ブルールミナス、ブルーハピネス、ブルードルフィン、ブルーマーメイドのフェリーが、航行しているようです。
なお、それぞれのスペックを以下にまとめました。
船名 | ブルールミナス/ブルーハピネス ブルードルフィン/ブルーマーメイド |
船籍 | 日本 |
運航会社 | 津軽海峡フェリー |
就航年月 | ブルールミナス:2020年6月9日 ブルーハピネス:2017年3月11日 ブルードルフィン:2016年10月11日 ブルーマーメイド:2014年4月16日 |
航路 | 青森~函館(北海道) |
所要時間 | 約3時間40分 |
総トン数 | ブルールミナス:8,828トン ブルーハピネス:8,851トン ブルードルフィン:8,850トン ブルーマーメイド:8,820トン |
全長 | 約144m |
全幅 | 約23m |
航海速力 | 約20ノット(約37km/h) |
乗客定員 | 583名 |
客室数 | ― |
積載能力 | トラック 71台、又は乗用車 230台 |

【大函丸】
津軽海峡フェリーでは、青森~函館の航路とは別に、大間(青森県)~函館を結ぶ航路にもフェリーを運航させています。
船舶名は大函丸(だいかんまる)で、こちらは約90分かけて大間~函館間を航行しているそうです。
船名 | 大函丸(だいかんまる) |
船籍 | 日本 |
運航会社 | 津軽海峡フェリー |
就航年月 | 2013年4月18日 |
航路 | 大間(青森県)~函館(北海道) |
所要時間 | 約90分 |
総トン数 | 1,912トン |
全長 | 約91m |
航海速力 | 約18ノット(約33.3km/h) |
乗客定員 | 478名 |
客室数 | ― |
積載能力 | トラック 21台、又は乗用車 60台 |
デッキプラン
青森~函館間を航行する、フェリー4隻の船内見取り図になります。
船内のデザインは多少異なるのですが、同型船なので船室や施設の場所は同じようです。
青森~函館を運航する津軽海峡フェリーの船室情報
船室タイプ |
---|
ファミリールーム |
レディースルーム |
ビューシート |
スタンダード |
コンフォート |
プライベート ドッグルーム |
スイート |
青森~函館間を航行する、ブルールミナス、ブルーハピネス、ブルードルフィン、ブルーマーメイドのフェリー4隻は、7つのタイプの船室が船内に設けられています。
なお、フェリーごとに船室のデザインは多少異なりますが、作りは同じだそうです。
そこで、ブルーハピネスの客室を代表して簡単にご紹介していきます。
ファミリールーム
小学生以下の幼児と同伴の方が利用できる、ファミリールームの船室です。
小さな子どものいるご家庭の方が利用する部屋なので、初対面の人とでも自然と会話が弾みそうですね。
幼児と一緒に、津軽海峡フェリーを利用するのであれば、おすすめできるお部屋です。
なお、ファミリールームは「スタンダード料金」で利用できます。
レディースルーム
女性のみが利用できるレディースルームです。
女性専用の部屋なので、一人で利用する際にも安心です。
なお、「スタンダード料金」でレディースルームを利用できます。
ビューシート
リクライニングシートが設置された、ビューシートの客室です。
進行方向に向けて、リクライニングシートが設置されているので、海を眺めながら船旅を満喫することができます。
一人旅には、もってこいの船室タイプではないでしょうか。
座席数 | 42席 |
スタンダード
誰でも利用可能なスタンダードの客室です。
大部屋なので、団体での旅行や家族で乗船する場合に利用しやすい部屋です。
バリアフリー対応の部屋もあるようなので、車いすでも快適に利用できると思います。
部屋タイプ | 大部屋 |
定員・部屋数 | 26名×2室、24名×12室 22名×1室、18名×1室 |
コンフォート
家族や友人との旅行で利用しやすいコンフォート部屋です。
個室なので人目を気にする必要もなく、安心して船旅を楽しむことができます。
なお、室内にはマットレスがあるので横になることも可能です。
部屋タイプ | 洋室 |
定員・部屋数 | 4名×7室 |
プライベート ドッグルーム
津軽海峡フェリーが所有する、青森~函館間を航行するフェリー4隻ですが、犬も一緒に室内で過ごせるタイプの部屋が設けられています。
犬と一緒に船内で過ごしたい方には、ありがたいかと思われます。
部屋タイプ | プライベート ドッグルーム/個室 |
対象 | ※小・中・大型犬 |
受入数 | 1室あたり2匹まで |
部屋数 | 2室 |
設備 | 空気清浄機、洗面台、テレビ、クローゼット 2掛けソファー、ペットシーツ2枚 |
※幅52㎝×奥行80㎝×高さ60㎝のケージまたは犬用カートを入り、体重30kgまでの犬。
ちなみに、小・中型犬のみ対応しているドッグルームも船内に設けられています。
1匹あたり1区画を利用できるので、安心して預けることができます。
なお、ドッグルームからドッグバルコニーへ移動できるので、自由に遊ばせることができますよ。
部屋タイプ | ドッグルーム |
対象 | 小・中型犬※体重20㎏までの犬 |
受入数 | ブルールミナス:12匹 ブルーハピネス:10匹 ブルードルフィン:10匹 ブルーマーメイド:16匹 |
部屋数 | 各フェリーに1室 |
設備 | 空気清浄機、洗面台、テレビ、椅子、ベンチ ペットシーツ1枚、収容ケージ |
※ペットシーツは持参のバッグ・キャリー、又は収容ケージに敷いて利用。
※設備はフェリーによって異なる。
スイート
青森~函館間を航行する、津軽海峡フェリー4隻で、一番豪華なスイートの部屋になります。
流石スイートの部屋だけあって、室内には快適に眠ることのできるベッドが2台完備されています。
窓際には机とイスも設置されているので、お茶を楽しみながら海の景色を眺めることもできますね。
あと、スイートにはバス・トイレもあるとのこと。
これだけ室内の設備が充実していると、ゆったりくつろげること間違いなさそうです。
恋人や夫婦で旅行する際に利用してみてはいかがでしょうか。
部屋タイプ | 洋室 |
定員・部屋数 | 2名×7室 |
津軽海峡フェリーの船内施設
【ショップ】
津軽海峡フェリーに乗船して、青森~函館間を移動するには、約3時間40分かかるようです。
そうなると、何もしなければ船内で暇を持て余す可能性も否定できません。
なので、せっかくフェリーに乗船しているからには船内施設を回ったり利用してみることがおすすめです。
ただ、どのような施設があるのかわからないかもしれないので、一通りご紹介していきます。
まずはショップからです。
ショップには、青森や北海道ならではのお土産や、津軽海峡フェリーオリジナルグッズを販売しているようです。
旅の思い出となる商品を、購入できることもあるので、ぜひ寄ってみるべきですね。
【オートショップ】
食事をしたいときや飲料水を購入したいときには、オートショップを利用するとさまざまな商品を提供してくれます。
レストランではないのですが、自販機にカップ麺や電子レンジで温める弁当が販売されています。
なので、船内でお腹がすいても食事に困ることはなさそうです。
私は、フェリーに乗るとほぼ毎回こうした自販機コーナーを利用するのですが、個人的に船内で食べるカップ麺が最高です。
窓越しに海を眺めつつカップ麺を食べる。
ある意味贅沢なひと時です。
【プロムナード】
デッキに出て海風にあたりながら、海を一望するのもいいのですが、プロムナードを利用すると船内からでも海の景色を楽しむことができます。
机と椅子があるので、ゆっくりくつろぎながら景色を楽しみたい場合におすすめなエリアです。
その他の船内施設
他にも、楽しめる施設や利用する可能性のある施設が船内にありので、以下で簡単にご紹介していきます。


エントランスは広々としていて、椅子や机もあるのでくつろぐこともできます。
近くには案内所もあるので、不明点があれば尋ねることも可能です。


体の不自由な方や、車いすの方でも安心して利用できる、バリアフリータイプのトイレがエントランス近くに設けられています。
中は広々としているので安心して利用できます。
なお、船内には救急室も備えられているそうです。
通常時には利用できないのですが、「災害時多目的船」としての機能があるとのことで、救急室を設けているとのこと。
有事にも対応できるフェリーと言うことですね。


小さな子どもが遊ぶことのできるキッズルーム。
そして、赤ちゃんのオムツを替えるときに利用できる部屋が設けられています。
赤ちゃんや小さな子どもがいる場合には助かりますね。


船内にはゲームコーナーがあるので、ゲームが好きな人は利用することで楽しめると思います。
あと、誰でも利用可能なシャワールームが完備されているので、簡単に汗を流すこともできます。
ただし、タオルは自分で用意するか、ショップで購入する必要があるのでそこだけは注意です。
備品 | ボディーソープ、シャンプー、リンス |
ショップ | フェイスタオル:1枚110円 バスタオル:1枚600円 |
青森~函館を運航する津軽海峡フェリーへの乗船料金

青森~函館を結ぶ、津軽海峡フェリーを利用するとき、乗船料金はどれくらいするのでしょうか。
これは、気になるところかと思われます。
なお、乗船料金は、「燃料油価格」「繁忙期」「季節」などで大きく異なりますが、大体の目安を以下にまとめましたので、参考にしてみてください。
旅客運賃(片道)
まずは、通常の旅客運賃からです。
上記でご紹介した通りで、「燃料油価格」「繁忙期」「季節」によって乗船運賃は大きく異なるので注意です。
なお、小児は大人運賃の半額です。
※10円未満の端数は四捨五入
等級 | 大人料金 12歳以上 |
---|---|
スイート | 5,630円~7,830円 |
コンフォート | 3,950円~5,420円 |
ビューシート | 3,400円~4,630円 |
スタンダード | 2,860円~3,850円 |
※ファミリールーム・レディースルームはスタンダードの運賃です。
区分 | 等級 | 料金 |
---|---|---|
ドライバー差額 | スイート | 2,770円~3,980円 |
同上 | コンフォート | 1,090円~1,570円 |
同上 | ビューシート | 540円~780円 |
学生割引 | スタンダード | 2,580円~3,470円 |
※自動車の運転者1名は車両運賃でスタンダードの乗船が可能。
※ドライバー差額:スタンダード以外で申し込んだ場合に必要となる追加代金。
車両運賃「小型車」(片道)
車両運賃ですが、運転手1名分のスタンダード料金が含まれています。
ただし、同乗者については別で旅客運賃が人数分必要です。
区分 | 運賃 |
---|---|
軽自動車 | 16,400円~22,270円 |
6m未満 | 19,760円~27,100円 |
【車長が6m以上の自動車】
6m以上 7m未満 | 30,550円~34,830円 |
7m以上 8m未満 | 34,800円~39,670円 |
8m以上 9m未満 | 39,180円~44,670円 |
9m以上 10m未満 | 45,800円~52,210円 |
10m以上 11m未満 | 50,410円~57,470円 |
11m以上 12m未満 | 55,000円~62,700円 |
12m以上 13m未満 | 60,980円~69,520円 |
13m以上 14m未満 | 66,960円~76,330円 |
14m以上 15m未満 | 72,940円~83,150円 |
15m以上 16m未満 | 78,920円~89,970円 |
特殊手荷物運賃(片道)
自転車やバイクなどの、1台分の運賃が下記のようになります。
なお、旅客運賃は別途必要なのでそこは注意です。
区分 | 運賃 |
---|---|
自転車 | 1,250円~1,800円 |
原動機付自転車 125㏄以下 | 1,810円~2,600円 |
バイク 750㏄未満 | 2,710円~3,900円 |
バイク 750㏄以上 | 3,620円~5,200円 |
サイドカー トライク | 6,700円~9,630円 |
その他の運賃(片道)
受託手荷物 30kg以下 | 620円 |
小荷物 10kg以下 | 520円 |
小荷物 10kg超20kg以下 | 620円 |
小荷物 20kg超30kg以下 | 720円 |
※受託手荷物の大きさ:3辺の長さの和が2m以下かつ30kg以下のもの。
※小荷物:3辺の長さの和が2m以下かつ30kg以下の物品のみ。
1回につき5個まで。
ドッグルーム利用料金(片道)
ドッグルームを利用したい場合には、それぞれ下記の料金が必要となります。
なお、ドッグルーム、プライベート ドッグルームを利用する場合ですが、別途車両・旅客運賃が発生するので注意です。
ドッグルーム | 1,040円 |
プライベート ドッグルーム | 12,570円 |
ちなみに、犬以外のペットは船内に連れて入れないようです。
犬以外を連れて、徒歩による乗船はできないので注意してください。
ただし、自動車で乗船する場合に限り、津軽海峡フェリーが定める申請書にて手続することで、車内残留による乗船はできるようです。
津軽海峡フェリーターミナル乗り場と運航ダイヤ

津軽海峡フェリーに乗船して、青森~函館間を移動したいとき、乗り場となるフェリーターミナルへ行かなければいけません。
ただ、「どこにフェリーターミナルがあるの?」と悩む人がいるかもしれませんので、函館・青森と大間フェリーターミナルの住所を以下でまとめました。
徒歩でのアクセスと運航ダイヤもご紹介していますので、参考にしてみてください。
運航ダイヤ
函館から青森へ、青森から函館への運航ダイヤは下記のようになります。
なお、窓口の受付開始時間は、出航時刻の約90分前なので乗り遅れないように注意です。
【函館 発⇒青森 着】
便 | フェリー | 函館 発 | 青森 着 |
---|---|---|---|
2 | ブルードルフィン | 0:30 | 4:10 |
4 | ブルールミナス | 3:10 | 6:50 |
8 | ブルーマーメイド | 7:40 | 11:20 |
14 | ブルーハピネス | 12:00 | 15:40 |
16 | ブルードルフィン | 14:10 | 17:50 |
18 | ブルールミナス | 17:30 | 21:10 |
22 | ブルーマーメイド | 20:15 | 24:00 |
24 | ブルーハピネス | 22:05 | 翌1:45 |
【青森 発⇒函館 着】
便 | フェリー | 函館 発 | 青森 着 |
---|---|---|---|
3 | ブルーマーメイド | 2:40 | 6:20 |
5 | ブルーハピネス | 5:20 | 9:00 |
7 | ブルードルフィン | 7:40 | 11:20 |
11 | ブルールミナス | 10:00 | 13:40 |
13 | ブルーマーメイド | 14:20 | 18:00 |
17 | ブルーハピネス | 17:05 | 20:45 |
19 | ブルードルフィン | 19:10 | 22:50 |
23 | ブルールミナス | 22:25 | 翌2:05 |
函館フェリーターミナル

住所 | 〒041-0821 北海道函館市港町3丁目19番2号 |
電話番号 | 0138-43-4545 |
函館フェリーターミナルへは「JR函館駅」を基準にすると、タクシーあるい函館帝産バスのシャトルバスを利用すると向かうことができます。
タクシーであれば約20分、シャトルバスでは約30分ほどで、函館フェリーターミナルへたどり着くことができます。
青森フェリーターミナル

住所 | 〒038-0002 青森県青森市沖館2丁目1号 |
電話番号 | 017-766-4733 |
青森フェリーターミナルへは「JR青森駅」から向かうことができます。
最も簡単な方法はタクシーを利用することで、JR青森駅の西口から約15分ほどで青森フェリーターミナルに着きます。
あと、JR青森駅の東口にある路線バスに乗り、「フェリーターミナル」で降りても行けるようです。
大間フェリーターミナル(大間~函館)

住所 | 〒039-4601 青森県下北郡大間町 大字大間字根田内10番地 |
電話番号 | 0175-37-3111 |
大間~函館間も、津軽海峡フェリーが運航しているのですが、大間フェリーターミナルまで結構距離があります。
こちらは、青森~函館経由のフェリー乗り場ではないので、参考程度にどうぞです。
まず、JR大湊線「下北駅」にて下車後、下北交通のバスに乗って「フェリー乗り場前」で降ります。
下北交通バスの、むつ・佐井線(佐井~むつ方面行き)経由となるので、「下北駅」のバス停から乗って「フェリー乗り場前」で降りるとすぐ大間フェリーターミナルへ着きます。
ちなみに、バスでの所要時間は2時間ほどかかるそうです。
青森~函館間の移動は津軽海峡フェリーの利用で快適な船旅ができる

青森あるいは函館へ向けて旅行をするとき、お互いの地域を移動するには徒歩や車などで行き来することができません。
このとき、新幹線や飛行機などを利用する方法もあるのですが、青森~函館を結ぶ津軽海峡フェリーを利用しても行き来することができます。
徒歩はもちろんのこと、車やバイクでも津軽海峡フェリーであれば乗船可能です。
片道3時間40分はかかりますが、デッキから海を眺めたり船内施設を利用すると、あっという間に目的地に到着します。
なので、もし北海道や青森へ旅行する機会がある場合は、津軽海峡フェリーを利用してみてはいかがでしょうか。
きっと、楽しい船旅を楽しむことができると思います。
なお、新たな情報の更新も考えられるため、詳しくは津軽海峡フェリーの公式サイトをご覧ください。
それでは、今回はこれで以上です。