どうも、音無です。
広島県の竹原市に属する島に、大久野島(おおくのしま)があるのをご存じでしょうか。
ちなみに、私は島の名前を聞いただけでは分かりませんでした。
実は、大久野島は別名「ウサギの島」と呼ばれていて、観光スポットとして人気のある島なんですよ。
私もそうですが、ウサギの島と聞くと噂程度に知っている人は多いようですね。
ちなみに、大久野島には900羽以上のウサギが生息しているとのこと。
そのため、大久野島へ訪れると野生のウサギと触れ合えることから人気を集め、日本のみならず国際的にもウサギの島として知名度が上がったそうです。
その一方で、かつては「毒ガスの島」とも呼ばれていたとかなんとか…。
何やら意味深ですが、大久野島へ行くにはフェリーを利用する必要があります。
そこで今回は、ウサギと触れ合うことのできる大久野島と、フェリー乗り場までのアクセス情報をご紹介していきます。
ウサギが生息する大久野島へのフェリー乗り場までのアクセス
大久野島へ向かうフェリー乗り場の忠海港まで、自動車、電車、高速バスの3つの方法でアクセス可能です。
【自家用車】
まず自家用車で向かう場合ですが、フェリー乗り場となる「忠海港」の野外駐車場を利用することができますよ。
港利用者であれば誰でも無料で駐車場を利用できるそうなのですが、大久野島へ向かう旅行者が多くてすぐに満車になる確率が高いそうです。
特に日曜日や祝日は旅行者も多くなりがちなので、車で訪れる場合は朝一で向かった方がいいかもですね。
【電車(JR三原駅~JR忠海駅)】
次に電車を利用して向かう場合は、「JR三原駅」からJR呉線へ乗換え「JR忠海駅」で下車。
その後、5分ほど歩くと大久野島へ向かうフェリー乗り場の忠海港へ着きますよ。
【高速バス(JR広島駅)】
広島駅からのアクセスでは、「かぐや姫号」の高速バスを利用すると、終点の「JR忠海駅前」まで向かうことができます。
広島駅から大久野島へ行くのであればおすすめな移動手段ですよ。
後は徒歩5分ほどでフェリー乗り場となる忠海港へ到着です。
ただ、高速バスは一日に限られた便しか運行していないようなので、乗り遅れに注意ですね。
なお、高速乗合バス「かぐや姫号」の時刻表や運賃については「芸陽バス」のサイトで確認できます。
大久野島行きのフェリー切符はショップの自販機で購入可能

忠海港へ到着すると、大久野島行きのフェリーに乗船する切符を購入する必要があります。
このフェリーへの乗船切符ですが、「うさぎの島への玄関口」と書かれたショップに入り、自販機で購入することができますよ。
ちなみに、ショップにはウサギのグッズやお土産などがたくさん販売されているので、記念に購入するのもいいかもしれません。
なお、乗船切符の料金ですが、私が確認した時点では大人が往復720円、小学生は往復360円でした。
大久野島~忠海港を結ぶ大三島フェリーの基本情報

船名 | 第三おおみしま |
船籍 | 日本 |
運航会社 | 大三島フェリー |
就航年月 | 1996年10月 |
航路 | 忠海港~大久野島 |
所要時間 | 約15分 |
総トン数 | 298トン |
全長 | 49,9m |
全幅 | 11,0m |
航海速力 | 約11.7ノット(約21.6km/h) |
乗客定員 | 300名 |
大久野島へは大三島フェリーへ乗船して約15分ほどで到着するので、それほど時間はかかりませんね。
ただ、乗客定員が300名までなので、休日や連休などではすぐに満員になるとのこと…。
そもそも、切符を購入する時点で長蛇の列を並ぶ必要があるようなので、時間に余裕をもって行くことが大切ですね。
ちなみに、大久野島行きの運航ダイヤは下記の通りなのですが、大体1時間に1便です。
【運航ダイヤ】
忠海港 発 | 大久野 着 | 大久野 発 | 忠海港 着 |
---|---|---|---|
8:30 | 8:45 | 9:20 | 9:35 |
9:40 | 9:55 | 10:30 | 10:45 |
10:50 | 11:05 | 11:40 | 11:55 |
12:00 | 12:15 | 13:48 | 14:00 |
14:05 | 14:19 | 14:56 | 15:10 |
15:15 | 15:29 | 16:06 | 16:20 |
16:25 | 16:39 | 17:16 | 17:30 |
これは余談ですが、大久野島から忠海港へ戻るときに旅行者があまりにも多いと、300人しかフェリーに乗船できないので、「最終便に乗れないのでは…」と心配になりませんか?
私は心配になったので調べてみたのですが、最終便の時間が過ぎても乗船待ちの人が並んでる限り、全員が乗り終わるまで運航しているようですよ。
なので、帰る場合はフェリー乗り場の前で並び続けている限り、その日の内に忠海港行きのフェリーへ乗船できるはずです。
とはいえ、明らかに人が少ないときは最終便で運航が終了するはずなので、乗船時間に間に合うようにするのが大切ですね。
なお、時刻表や運賃などの詳しい情報は、「大三島フェリー」の公式サイトを確認してみてください。
大久野島ではウサギの餌を販売していないので事前に購入しておくべし

ウサギと触れ合いに大久野島へ行く時ですが、餌をあげたいと思う人は結構多いようです。
もちろん餌をあげることは問題ないのですが、肝心なウサギの餌が大久野島で販売していません。
これはちょっと盲点ですね。
なので、ウサギに餌をあげたい場合は事前に自宅で用意して持っていくか、あるいはJR忠海駅付近にあるコンビニやスーパーを利用して野菜を購入する必要があります。
なお、ウサギの餌に適した野菜はキャベツ、ニンジン、小松菜がベストです。
人間が食べても大丈夫な野菜でも、ウサギには適さない野菜もあるようなので、最もベターな野菜をウサギに上げた方が安心ですね。
もし野菜を購入できなかった場合ですが、忠海港フェリー乗り場のショップでウサギ専用の餌を購入することができるようです。
ウサギの餌に適した商品なので、必要な場合は購入してみてください。
水入れが空の場合は水を補充してあげるのもおすすめ

大久野島ではウサギの集まりやすい場所に、ウサギ専用の水入れが所々においてあります。
このとき、もし水入れが空になっている場合は、水を補充してあげるのもおすすめですよ。
ウサギに餌をあげる人は多いのですが、水をあげる人は意外と少ないとのこと。
もちろんウサギも餌をもらえると嬉しそうに食べるのですが、水入れが空だと水分補給ができないですよね。
なので、水入れが空の場合は水を補充してあげるとウサギも喜ぶはずです。
大久野島でウサギと触れ合う際の注意事項

ウサギと触れ合うために大久野島を訪れる人は多いのですが、このとき注意しておくべきポイントがいくつかあります。
ウサギと触れ合う際に重要なことなので、ぜひご参考にしてください。
【追いかけたり抱っこをしない】
ウサギは弱い動物なので、追いかけたり抱きかかえると予期せぬ行動や暴れたりなどしてしまうそうです。
例えば追いかけると当然ウサギは逃げるので、大久野島内を運行している送迎バスに轢かれる可能性も否定できません。
また、抱きかかえたときに暴れた拍子に落としてしまうと、ケガや骨折することもあります。
ウサギにとってケガや骨折は命にかかわるので、無理な行動をしないように注意が必要ですね。
【ウサギの口もとに手を出さない】
餌をあげる際に考えられることなのですが、ウサギの口もとに手を出すと餌と間違え指を噛まれることがあります。
ウサギの歯は鋭いので、大けがにつながることも…。
特に小さな子どもは餌やりに夢中となって噛まれる可能性が高いので、地面に餌を置くなどして与える方が安心ですよ。
【道路で餌をあげない】
道路で餌をあげると、大久野島を走る送迎バスや自転車に轢かれる可能性が高くなります。
なので、送迎バスや自転車が通ることのできない広い場所でウサギに餌を与えることが大切ですよ。
【お菓子を与えない】
ウサギにお菓子を与えると中毒や消化不良を起こすので、絶対に与えないようにしなければいけません。
この他、加工食品、ネギ類、イモ類なども中毒症状や消化不良を起こすので、餌として与えないように要注意です。
【ゴミを道端に捨てない】
休暇村にはゴミ箱も設置しているようですが、それ以外はゴミ箱がないようです。
このとき、ゴミを道端に捨てる人が意外といるようなのですが、当然捨ててはいけません。
もしウサギがゴミを食べると体調不良の原因となって、深刻な場合は死に至ることも考えられます。
なので、ゴミはポイ捨てするのではなく持ち帰ることが大切です。
【ペットを連れ込まない】
大久野島ですが、原則ペットの連れ込みが禁止されているようです。
もし、犬や猫などを島に連れ込むとウサギにケガをさせることも考えられるので、確かに連れ込むべきではありませんね。
大久野島での観光スポット

大久野島ではウサギと触れ合える楽しみもあるのですが、歴史を学ぶこともできます。
冒頭で少し触れたのですが、大久野島はウサギの島と知られている一方で、かつては毒ガスの島とも呼ばれていたようです。
私が調べた内容を簡単にご説明すると、大久野島では1929年(昭和4年)~1945年(昭和20年)頃まで、大日本帝国陸軍によって秘密裏に毒ガスの製造をしていたとのこと。
作られていた毒ガスの種類は血液剤、催眠剤、びらん剤、嘔吐剤の4種だそうで、こうした危険な毒ガスを製造している事実を隠すため、当時の大久野島は「地図上から消された島」だったようです。
ちなみに、毒ガスの動物実験用としてウサギが飼われていたそうですよ。
もしかすると、ウサギの島の由来はここからきているのかもしれませんね。
ただ、戦争が終結すると毒ガス関連の処理と一緒に全羽殺処分されたらしく、当時のウサギの子孫はいないようです。
なので、現在生息しているウサギですが、何らかの理由で島に持ち込まれたウサギが野生化して繁殖したのかもですね。
そのあたりの事実はよくわかっていないようです。
長々とご説明してきたわけですが、こうした毒ガスの製造に関する当時の建物が残っているので、ウサギだけでなく歴史にも触れることができますよ。
そこで、大久野島での観光スポットを簡単にご紹介していきます。
発電所跡

毒ガスを製造する際に必要な電力を供給していた、発電所の跡ですね。
なお、発電所ではアメリカ本土を攻撃するために日本軍が開発して実戦投入していた特殊兵器、「風船爆弾」が女学生たちによって製造されていたようです。
現在は廃墟となっているので中に入ることはできませんが、間近で見ることができますよ。
長浦毒ガス貯蔵庫跡

1929年から1945年ごろまで、大日本帝国陸軍によって秘密裏に製造していた毒ガスの貯蔵庫跡ですね。
建物の壁に所々黒く焼け焦げた跡が残っているのですが、どうも第二次世界大戦が終わると同時に、アメリカ軍が火炎放射器で毒ガスを処分した跡だそうです。
火薬庫跡

レンガ造りの火薬庫跡ですが、明治期の芸予要塞時代に砲台や弾薬を保管していたそうで、毒ガスを製造してからは製品置き場として利用していたそうです。
あと、火薬庫は第二次世界大戦の終わりと同時にアメリカ軍によって接収され、朝鮮戦争時に弾薬庫として使われていたようですよ。
ちなみに、火薬庫跡は西日本豪雨によって損壊したそうで、もしかすると現在は立ち入り禁止となっているかもしれません。
ただ、こうした建物が大久野島に残っていたのでご紹介だけしておきます。
大久野島 毒ガス資料館

大久野島では1929年~1945年頃まで、大日本帝国陸軍によって秘密裏に毒ガスが製造されていたわけですが、その当時の資料や歴史に触れることのできる資料館です。
大久野島の歴史を学びたい方は、ぜひ訪れてみてください。
営業時間 | 9:00~16:00 |
入場料 | 大人:100円 子供:50円 |
大久野島 ビジターセンター

大久野島ビジターセンターでは、大久野島や瀬戸内海の自然や歴史について触れることのできる建物です。
展示物がたくさんあるので、時間がある場合はよって見るのもいいかもですね。
営業時間 | 9:00~16:00 |
入場料 | 無料 |
定休日 | 水曜日、年末年始 |
ウサギ耳の集音器

大久野島ビジターセンター近くにですが、ウサギの耳を模して作られた「ウサギ耳の集音器」が4つ設置されています。
実際に使えるそうで、集音器の中に頭を入れると、波、風、船の汽笛が聞こえるそうですよ。
訪れた記念に写真を撮ったり使ってみるのもいいですね。
休暇村 大久野島

休暇村 大久野島は、レストラン、喫茶店、売店を兼ね備えたホテルです。
大久野島で宿泊する際には休暇村を利用することができて、食事や休憩、オリジナルグッズにお土産などを購入したい場合でも利用可能ですよ。
宿泊はもちろんのこと、大久野島で食事やお土産を購入する際には利用したいところですね。
大久野島でウサギと触れ合う場合はポイントを押さえて楽しむ!

大久野島へ訪れるとウサギと触れ合うことができるわけですが、事前にその過程までのポイントを押さえておくことが重要です。
例えば、大久野島まで移動するフェリー乗り場までのアクセス情報を調べたり、ウサギに餌をあげる場合は事前に野菜などを購入しておかなければいけません。
また、大久野島へ到着してウサギと触れ合うときのマナーを心得ておくことも大切ですね。
こうしたポイントを理解しておくと、実際に大久野島へ訪れた際にはウサギと楽しく触れ合えるはずです。
なお、大久野島の歴史を知ることのできる観光スポットもあるので、実際に見て回って勉強するのもおすすめします。
それでは、今回はこれで以上です。