どうも、音無です。
「最近、地震が多い気がする…」
このように私は感じているのですが、あなたはどうでしょうか。
なお、日本はもともと地震の多い国なので、揺れの大きさに関係なく地震自体は発生します。
ただ、インターネットの普及により緊急速報として情報が入りやすくなったことも関係し、私のように地震発生数が多いと感じる人も多いとのこと。
このとき、「もしも」の備えはしておいた方がベストで、その一つが「水」です。
たとえば、大規模地震が発生すると、ライフラインが寸断されて水道が使えなくなることがあります。
仮に被害が広範囲に及ぶと水道の復旧には1週間、あるいはそれ以上かかることもあるのが実情です。
当然ながら、それほどの期間、水のない状態で生活することは現実的ではありません。
水は洗濯、手洗い、お風呂など、さまざまな場面で使用する欠かせない存在だからです。
特に、人間は水を飲まなければ生きることができないので必ず必要となります。
とは言え、「水はどれくらいの量を何日分備えればいいの?」と疑問に思われているかもしれません。
そこで今回、地震に備えておきたい水の備蓄量について書いていこうと思います。
地震に備える水は一人当たり1日3リットルを目安に3日分を備蓄

早速、地震に備えておきたい水の備蓄量なのですが、一般的に一人当たり1日3リットルを目安に3日分の水が必要とされています。
これは内閣府の防災情報ページにも掲載されており、「水は一人当たり1日3リットル、計9リットル」と記載されています。
ですが、水の摂取量は必ず1日3リットルは必要との明確な根拠があるわけではありません。
ただ、欧米がおこなった水分補給についての研究結果によると、「人間は1日に2.3リットル~2.5リットル程度の水を摂取する必要がある」と推定されています。
こうした研究結果や政府が1日3リットルの備えを推奨していることから、地震などの災害時に備える水の量は「一人当たり1日3リットルを目安に3日分を備蓄すること」といわれているようですね。
なお、備える水の計算方法について、4人家族の場合は以下のようになります。
【4人家族の場合】
4人×3リットル×3日分=36リットル
36リットルを2リットルの水に置き換えると18本必要
このように計算し、家族構成に合った本数を備蓄しておくと安心です。
しかし、「なぜ3日分も備蓄しておく必要があるの?」と疑問に思うかもしれません。
これについて、人間の体の仕組みを含めながらご説明をしていきます。
人間にとって水は必要不可欠

まず、人間は水分を補給しなければ生きることができません。
つまり、人間にとって水は生命を維持するために必要不可欠ということです。
簡単にご説明をすると、人間の体の約50~80%が水分でできていることが関係をしています。
実は、体内にある約50~80%の水分が体の隅々まで循環することで、人間に必要な酸素と栄養を得ることができているんです。
また、体内にある水分は体温を調整する役割も持っています。
これらは、水分を補給することで体内の水分を維持できるからこそ成り立つ仕組みです。
そのため、人間が生きるためには必ず水が必要となるわけです。
なお、人間は食事をとることができなかったとしても、睡眠と水分補給をすることで約2~3週間は生きることができると言われています。
ただ、1滴も水を飲むことができなければ、約4~5日しか生命を維持することができないとのこと。
夏場のような暑い時期であれば、更に短い日数しか生きることができない可能性もありますね。
これは、体内の水分が減って酸素や栄養が体の隅々まで循環しきれず、また体温の調整も困難となるからです。
ちなみに、体内から水分が約1%損失することでのどが渇き、約2%の損失でめまいや吐き気などの症状を引き起こします。
そして、約10%の損失でけいれん、約20%の損失で死に至るようです。
これらを参考に、もし地震によって水を確保できない状況になると、当然ですが命にかかわります。
こうした状況を避けるために、水は必ず備えておきたいところです。
お店から水が売り切れる

地震の影響により水道が使えなくなった場合、スーパーやコンビニなどの水はすべて売り切れてしまいます。
なぜなら、水道が復旧するまでの飲み水を確保するために、多くの人が飲料水を買い求めるからです。
これについては私も実際に経験をしたことがありまして、東日本大震災、熊本地震などの、大きな地震の発生時にも水が売り切れてしまう現象がメディアを通して確認されていました。
もし、地震の影響で水道が使えなくなると、復旧するまでにはかなりの時間が必要です。
そのため、水道が復旧するまで飲み水に困ることがないように、多くの人が水を求めてスーパーやコンビニに殺到して購入するわけです。
このとき、先の不安から買い占めに走る人も当然ながらたくさんいます。
つまり、仮にあなたが地震の発生後に慌てて水を求めても、多くの人があなたと同じことを考えているため水が売り切れている可能性が非常に高いのです。
こうした状況を避けるためにも、やはり事前に3日分ほどの飲み水を備蓄しておくことが重要ですね。
給水車による水の配給には時間を要する

地震による被害が甚大であれば、市や自衛隊が保有する給水車が出動をします。
そのため、水の配給を受けることもできますが、すぐに水を確保できるわけではありません。
例えば、地震の被害により道路が使用できなくなり、給水車が移動できないことがあります。
それだけでなく、優先度の高い災害拠点地や病院などへ向けて給水車は出動します。
地震の発生後にはこうした影響や事情があるため、すぐに給水車から水を確保できるわけではないんです。
あと、市や自衛隊が保有する給水車の台数にも限りがあることも関係していますね。
なお、地震後に給水車から水の提供を受けるためには、長時間並び続ける必要が高確率であります。
なぜなら、多くの人が水を確保したいと考え集まり長蛇の列となってしまうからです。
地震によって被災したことのある経験者であれば分かるのですが、地震後に水を確保することは非常に大変な上に時間がかかります。
こうした労力を避けるためには、安定して購入することのできる平常時に、最低でも3日分は備蓄しておくと万が一のときは安心です。
地震に備える水について知っておきたいポイント

地震が発生すると、上述でお伝えした内容を原因として飲み水に困ることがあるので、事前に備えておくと多少は安心できそうですよね。
ただ、「水は種類に関係なく備蓄すれば問題ない?」と問われると、そういう訳でもありません。
例えば、一般的に広く販売されている水と、災害用として販売されている水には「賞味期限に差がある」からです。
こうした観点から、水を備える方法にもいくつかパターンがあります。
そのため、どのような種類の水をどのようにして備蓄することが最も適しているのかを検討することが大切です。
水の賞味期限を考えて備える

一般的に広く販売されている水の賞味期限は、2リットルで約2年、550mlで約1年程度となっています。
こうしたわりと短い賞味期限の水を購入して備えるのも良いのですが、「もう少し長い期間保存できる水が欲しい!」と思われるかもしれません。
そうしたときは、災害用として製造された保存水がおすすめです。
災害備蓄用の水は約5~7年間保存できるように作られています。
一度購入するだけで約5~7年間保存できるのであれば、一般的に広く販売されている水を購入して備えるよりも経済的で、交換の負担も軽減することができますね。
ただ、日常生活で市販の水を購入しているのであれば、災害備蓄用の水を備えることは適さないかもしれません。
とは言え、あなたの生活スタイルに合わせて、市販の水と災害備蓄用の水のどちらが最も地震の備えとして適しているのかを、よく検討して購入することが重要です。
日常的に水を購入している場合はローリングストックで備蓄が可能

なお、定期的に市販の水を購入しているのであれば、ローリングストックで地震の備えができます。
ローリングストックとは、日常で使用する食品や飲料水などを多めに購入し、消費した分だけ新たに購入する。
つまり、消費した分だけ新たに購入して常に一定の量を備えておく方法がローリングストックです。
ローリングストックを活用すれば、たとえ水の賞味期限が1~2年であったとしても、常に新しい賞味期限の水を保ち続けて備えることができます。
ただ、日常生活において水を購入していない場合はローリングストックが活用できないので、地震の備えとしては適切とはいえません。
そうしたときは、先ほどご紹介をした5~7年間保存できる災害備蓄用の水を購入して備える方が適していると言えます。
ウォーターサーバーを利用しての備え方もある

ちなみに、市販の水や長期保存のできる災害備蓄用の水を購入して地震に備える方はたくさんいますが、中にはウォーターサーバーを利用して備えている方もいます。
ウォーターサーバーとは、ミネラルウォーターのボトルをセットしてレバーを押すと、冷水・温水がいつでも使える家電製品のことです。
なお、ウォーターサーバーを扱う会社と契約をすることで、定期的に高品質なお水を自宅まで宅配してくれます。
そのため、重たい水を定期的に購入して運ぶ必要がなく、赤ちゃんでも安心して飲むことのできる水を日常で使用できるメリットがあります。
このウォーターサーバーですが、会社によって災害用としても保存できる水を扱っているので、近年は日常生活と地震の備えを兼用している人が増えているそうです。
つまるところ、ウォーターサーバーを利用してのローリングストックと言うことですね。

地震の備えに備蓄しておきたい水の種類
上述では、地震の備えとして水を備蓄しておく大切さとポイントについてお伝えしました。
このとき、自宅に備えやすい水の一例をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
サントリー 南アルプスの天然水 2L×9本
スーパーやドラッグストアでよく販売されている、「サントリー南アルプスの天然水」です。
水の備えとしてだけでなく、私生活でも飲むことができるため、ローリングストックでの備蓄としてはピッタリですね。
一人当たり1日に3リットルを目安に最低3日分を備蓄しておくことで、地震時にはあなたや家族の助けとなってくれます。
なお、サントリー南アルプスの天然水の賞味期限は、製造より2年とされています。
内容量 | 2L×9本 |
原材料 | 水(鉱水) |
カロリー | 0kcal/100mlあたり |
硬度 | 約30mg/L (軟水) |
ブランド | Restock |
メーカー | サントリー |
原産国 | 日本 |
採水地 | 山梨県北杜市白州町 |
賞味期限 | 製造より24カ月 |
Happy Belly 天然水 岐阜・養老 500ml×24本
地震時は500mlの水を備蓄しておくと、手軽に持ち運びできるので何かと便利で助かります。
このとき、Happy Belly(ハッピーベリー)岐阜・養老 天然水は、平常時にも飲むことができるタイプなので、ローリングストックでの備えとして活躍してくれます。
内容量 | 500ml×24本 |
原材料 | 水(鉱水) |
カロリー | 0Kcal |
硬度 | 約15mg/L(軟水) |
ブランド | Happy Belly (ハッピーベリー) |
メーカー | ミツウロコビバレッジ |
原産国 | 日本 |
採水地 | 岐阜県海津市南濃町 |
賞味期限 | 製造より約24カ月 |
Happy Belly 長期保存水 500ml×24本
Happy Belly (ハッピーベリー)は災害用に特化した水で、長期保存が可能です。
もちろん、普段の私生活でも飲むことはできます。
なお、保存期間は製造日から5年3ヵ月なので、一般的に見かける水より2倍以上の期間保存できるのが良いですね。
採水地は山梨県甲州市塩山竹森の天然水であり、食品安全システム認証規格の元、厳格に従って生産されているので安心です。
内容量 | 500ml×24本 |
原材料 | 水(鉱水) |
カロリー | 0kcal/100ml |
硬度 | 52mg/L |
ブランド | Happy Belly (ハッピーベリー) |
メーカー | 株式会社サーフビバレッジ |
原産国 | 日本 |
採水地 | 山梨県甲州市塩山竹森 |
賞味期限 | 製造日から5年3ヵ月 |
[2CS] 志布志の自然水 非常災害備蓄用 (2L PET×6本)×2箱 (5年保存水)
「志布志の自然水 非常災害備蓄用」は、丈夫な容器を使用している長期保存用の水になります。
高さ1.2mから落としても割れないこと、またペットボトルを上下に引っ張り25kg以上の力で検査を行っているので、備蓄しておく水としては非常に安心です。
賞味期限は製造日より5年6ヶ月であり、必ず5年以上の賞味期限のある商品が送られてきます。
なので、問題なく地震用の備えとして備蓄することができます。
内容量 | 2L×6本(2箱) |
原材料 | 水(湧水) |
硬度 | 約40mg/L (軟水) |
ブランド | ICSselection |
メーカー | イクス |
原産国 | 日本 |
産地 | 鹿児島県 |
賞味期限 | 製造日より5年6ヶ月 |
地震に備える水は生活環境に合わせて一人当たり1日3ℓを3日分備蓄

今回は、地震に備えておきたい水の備蓄量についてご紹介しました。
東日本大震災や熊本地震などが発生した当時、被害が広範囲に及んだことから水道の復旧に時間がかかり、多くの人が水を確保することに苦労をされていました。
こうした過去の事例を参考に、無駄な労力をかけずに水を確保するためにも、あらかじめ自宅に備えておくことが重要です。
なお、水を備えるときはあなたの生活環境に合った種類と方法を選ぶことも大切です。
そして、水道が使えない状態になることを想定し、最低でも一人当たり1日3リットルを目安に3日分は備蓄しておく必要があります。
もちろん、先を見越して3日分以上を備えても問題はありません。
こうした備えを日頃からしておくと、いざという時はあなたや家族の大きな助けとなってくれます。
それでは、今回はこれで以上です。
