どうも、音無です。
突然、何の前触れもなく発生する地震。
特に、日本は地震大国と言われるほど発生する確率が高く、過去には多くの被害を受けてきました。
今後も大きな地震が発生する可能性は十分考えられるため、できる備えはしっかりしておきたいところです。
例えば、会社で働いている時間帯に、地震が発生する想定をした備えも重要です。
自宅であれば、様々な備えをする人は多いのですが、会社にまで地震の備えをする人はあまりいません。
ですが、もしもに備えて会社にも地震の備えをしておくと、非常時にはあなたの助けとなってくれます。
そこで今回は、会社に備えておきたい地震用の防災グッズについてご紹介していきます。
会社に防災グッズを備えておくべき理由

会社にも、防災グッズを備えておきたい理由ですが、地震発生後に「帰宅困難者」となる可能性があるからです。
例えば、2011年に発生した東日本大震災では、地震の影響で鉄道が止まり、道路は大渋滞で車が動かない状況を引き起こしました。
このとき、首都圏で合計500万人以上の人が帰宅困難者になったとのこと。
なお、帰宅困難者については、「内閣府の防災会議」にて一定の定義が設けられています。
具体的には下記の通りです。
・帰宅困難者の定義
各地区の滞留者のうち、自宅までの距離が遠く、徒歩による帰宅が困難な人の数とする
・帰宅までの距離が 10km 以内の人は全員「帰宅可能」とする
・帰宅距離 10km~20km では、被災者個人の運動能力の差から、1km 長くなるごとに「帰宅可能」者が 10%低減していくものとする
・帰宅距離 20km 以上の人は全員「帰宅困難」とする
帰宅困難者に係る用語の定義について
このように、一定の定義が設けられているため、会社で勤務中に地震が発生したとしても、全員が帰宅困難者に該当するわけではありません。
会社から、徒歩で帰れる距離に自宅がある場合は、鉄道やバスなどを利用しなくても自力で歩いて帰れるからです。
しかし、自宅まで距離があり徒歩で帰れない場合は、基本的に帰宅困難者となってしまいます。
地震後によくテレビで報道されるように、帰宅することができず会社や駅構内で、一夜を過ごすことになる可能性が高いですね。
こうした状況に備えて、会社にも役立つ防災グッズを備えておくと、もしもの時はあなたの助けとなってくれます。
会社に備えることのできる防災グッズは2通りある

内閣府の防災会議では、帰宅困難者について一定の定義を設けていました。
要約すると、以下の通りです。
- 自宅までの距離が10㎞未満の人は全員が帰宅可能
- 自宅までの距離が20㎞以上ある場合は帰宅困難者
こうしたことを踏まえ、会社に備える防災グッズは2つのケースに分けて備えることができます。
具体的には、「徒歩で帰宅する備え」と「会社・避難所で過ごす備え」です。
具体的に、どのような防災グッズを備えるべきなのかは、以下でご紹介していきます。
徒歩で帰宅する備え

防災グッズ | 内容 |
---|---|
食料品 | 保存可能な乾パン、お菓子などを1日分 |
水 | 500mlの保存水を1本 |
携帯トイレ | 1日分 |
モバイルバッテリー | スマートフォンの電池切れを防ぐため |
緊急用ホイッスル | 助けを求める際に使用する |
ウエットティッシュ | 手の汚れ、ホコリなどを取り除くため |
マスク、ヘアゴム | マスク:ホコリなどの吸い込み防止 ヘアゴム:髪をまとめるのに使用 |
常備薬、生理用品 | 症状悪化を防ぐため |
現金 | 食品、飲料水などの購入に使用するため |
スニーカー | 靴ずれを防ぎ、長距離を歩きやすくするため |
折り畳みヘルメット | 落下物からの頭部保護 |
レインコート(雨具) | 雨の日の帰宅時に使用 |
使い捨てカイロ | 寒さ防止 |
会社から、徒歩で帰宅可能な範囲に自宅がある場合、それほど多くの防災グッズを備えなくても基本的に問題ありません。
なぜなら、あまりに多くの防災グッズを用意しておくと、返って重たくなりすぎ、帰宅までの道のりが苦痛になってしまうからです。
そのため、1日は食事や水分補給に困らない、そして徒歩での帰宅途中で助けとなるグッズを少し会社に備えておくだけでも、緊急時は大きな役割を果たしてくれます。

会社・避難所で過ごす備え

防災グッズ | 内容 |
---|---|
食料品 | アルファ米、乾パンなどを3日分 |
水 | 500mlの保存水を3本 |
携帯トイレ | 1日分 |
モバイルバッテリー | スマートフォンの電池切れを防ぐため |
簡易ライト、ラジオ | 周囲の確認、情報を得る手段に使用 |
緊急用ホイッスル | 助けを求める際に使用する |
衛生用品 | 歯ブラシ、ウエットティッシュ、マスク、生理用品など |
救急セット | 常備薬、消毒液、絆創膏、はさみ、マスク、カット綿、包帯など |
下着、ヘアゴム | 下着:3日分ほど(使い捨てが理想) ヘアゴム:髪をまとめるのに使用 |
現金 | 食品、飲料水などの購入に使用するため |
スニーカー | 歩きやすくするため |
折り畳みヘルメット | 落下物からの頭部保護 |
レインコート(雨具) | 雨の日の帰宅時に使用 |
防寒コート | 寒さ防止 |
地震の影響で、公共交通機関がマヒして利用できず、徒歩では到底帰宅できない場合は、会社あるいは近くの避難所で過ごさなければいけません。
どのくらい待てば、公共交通機関が利用できるようになるのかは状況により異なりますが、最低でも1日は帰宅できないことを想定しておくことが重要です。
このとき、3日間は飲食に困ることがなく、また、過ごすことのできる防災グッズを備えておくと安心です。
なお、上記のリストに挙げた防災グッズであれば、「高さ45cm×横30cm×マチ(厚み)18cm」程度のリュックに収めることはできます。
その他、あなたに合った防災グッズを用意してリュックに詰めておくと、困難な状況でも比較的過ごしやすくなります。
まとめ:会社にも防災グッズを備えておくと安心

今回は、会社に備えておきたい地震用の防災グッズについてご紹介しました。
1日の3分の1、あるいは3分の2は会社で過ごすことになります。
このとき、突然地震が発生して帰宅することが困難な状況になったとしても、会社に防災グッズを備えておくことであなたを助けてくれます。
徒歩で帰宅する、会社・避難所で過ごすのどちらでも、大きな役割を果たしてくれるので、必要とする防災グッズを備えておくことが重要です。
日本は地震の発生する確率が高く、また、今後も大きな地震が発生することが考えられます。
そうした「もしも」に備えておくと、安心して働くことができるはずです。
それでは、今回はこれで以上です。
