どうも、音無です。
地震の発生により起こる影響の一つに「停電」がありますが、これは非常に困るものです。
ほとんどの人は、電気に依存した生活を日々送っているので、どう考えても停電すると不便でしかありません。
例えば、最大震度7を観測した阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震などでは、広域にわたり大規模な停電が発生しました。
主な停電の原因は、地震の揺れによって電柱が倒れ、電線が切れてしまったことにあります。
こうした原因で停電が発生すると、復旧するまでには数日から数週間はかかる可能性があります。
このとき、停電中は電気をつけることができないため、薄暗い中で生活しなければいけません。
場合によっては、夜中に地震が発生して停電が起こり、暗闇の中で避難せざるを得ないことも考えらえます。
事実、阪神・淡路大震災は1月の5時46分に、熊本地震は1回目が21時26分、2回目が1時25分と夜に発生しました。
当然ながら、暗闇の中では周囲を確認することができないため、怪我をするリスクが高くなってしまいます。
こうした問題もあるので、地震の影響で停電しても安心して行動や生活ができるように、事前に備えをしておくことが重要です。
そこで今回は、地震による停電に備えておきたいアイテムをご紹介していきます。
地震の影響による停電時に役立つ備えておきたいアイテム
地震の影響で停電が起こると、電気が使えない中で避難や生活をしなければいけません。
しかし、電気が使えない状態では避難や生活はしづらく、夜中であれば転倒や怪我をするリスクが高まります。
そこで、こうした状況を避けるために備えておきたい役立つアイテムをご紹介します。
懐中電灯

停電時に役立つ定番アイテムの一つ、「懐中電灯」です。
懐中電灯は、対象となるものを明るく照らしてくれるため、暗闇の中でも周囲を確認しながら避難をすることができます。
転倒や散乱物に接触して、怪我をするリスクを最小限に抑えることもできるので、1本は必ず備えておきたいアイテムです。
LEDランタン

懐中電灯は対象となる物、つまり一点を照らすことには長けていますが、部屋全体を照らすことには不向きです。
そこで、停電に備えてロウソクを購入しておく人もいるのですが、火災になる恐れがあるので正直おすすめはできません。
地震は、1回発生すると数回余震が起こる可能性があります。
このとき、余震によってロウソクが倒れてしまうと、そのまま火が広がり火災へとつながる恐れがあります。
そのため、停電対策はロウソクではなく、部屋全体を照らすことのできる「ランタン」を備えておくと、火災の恐れもなく安心です。
なお、ランタンにはガス、ガソリン、LEDの3種類あるのですが、素人でも簡単に使うことのできるLEDランタンであれば安全なのでおすすめです。

ラジオ

地震によって停電が起こると、電気が使えないため情報を得る手段が限定されてしまいます。
このとき、ラジオを1台備えておくと、あらゆる地震情報を収集することができるようになります。
例えば、現在の状況や避難するべき場所、受診できる病院や支援物資を提供している箇所など、様々な情報を得ることが可能です。
もちろん、スマートフォンでも情報を得る手段とはなりますが、通信設備の不具合や基地局からの電波が切れて通信できない可能性があります。
何より、スマートフォンはラジオと比べて電池の減りが圧倒的に早いので、常時新しい情報を得る手段として使うには不向きです。
そのため、地震時の情報収集にはラジオを一台備えておくと大きな助けとなってくれます。
蓄光テープ

夜間は周囲が暗く、対象となるものがよく見えないので、行動するにしても常にリスクがつきまといます。
例えば、段差や階段のある通路を通って移動をするとき、暗闇の中では足元をよく確認できません。
そのため、転倒や転落するリスクが非常に高く、怪我や骨折をしてしまうことも。
このとき、あらかじめ危険なポイントに「蓄光テープ」を貼っておくと、暗闇の中で光を放出してくれます。
光を確認できると、段差や階段があっても転倒・転落するリスクを抑えることができるので、比較的安全に移動や避難をすることが可能です。
なお、蓄光テープの寿命は種類によって5年や10年、中には20年を超える物もあるので、一度購入して貼ると剥がれない限りは長持ちします。
保存食・水

地震の影響で停電が起こると、水道やガスも使えなくなる可能性があります。
こうした事態に備え、電気、水道、ガスを使わなくても食事や水分補給をすることのできる、食料品を備蓄しておくことが重要です。
具体的には、長期保存の可能なアルファ米、乾パン、保存水を備えておくと、難しい調理を必要とせず簡単に食事や水分補給をすることができます。
もちろん、スーパーやコンビニなどで販売されている、インスタント食品、レトルト食品、水などを備蓄しても問題はありません。
ただし、日常生活で消費する食料品は、災害用として作られた物より賞味期限が短いので、ある程度は確認をして管理する必要があります。
なお、食料品や水はライフラインの復旧するまでを想定し、最低でも3日分、余裕を持つなら1週間分を確保しておくと安心です。

簡易トイレ

停電中の備えとして、忘れがちになるのが「簡易トイレ」です。
一般的な住宅で使用されるトイレは、ポンプの力で水を汲み上げて流すので、停電が起こると水を流すことができません。
トイレは、人間が生きる上で必要不可欠な部類の一つなので、必ず何かしらの対策をしておくことが重要です。
そうしたとき、水を流すことができなくても簡単に利用できる簡易トイレを備えておくと、停電中でも安心して使用することができます。
特に、各自治体が設置する仮設トイレの利用を避けたい方や、マンションの高層階に住んでいる方には簡易トイレがあると非常に便利です。

モバイルバッテリー・乾電池

近年は、スマートフォンの利用者が多いため、停電が起きても充電することのできる「モバイルバッテリー」を備えておくと、電池切れを防ぐことができます。
しかし、家庭用電源を必要とするモバイルバッテリーだけでは、停電時に大きな役割を果たしきれません。
そのため、乾電池式のモバイルバッテリーと分けて備えておくと安心です。
なお、乾電池は地震による停電時には、お店に行っても品切れしがちです。
品切れで購入できない状況を防ぐために、日頃からある程度の乾電池を備蓄しておくことをおすすめします。
防災セット

地震の揺れの強さによっては、夜中であってもすぐに避難をしなければいけません。
このとき、ある程度の防災グッズをリュックに詰めて備えておくと、避難をする際にはすぐに持ち出すことができます。
しかし、必要な防災グッズを一つずつ購入して揃えるのはとても大変で、面倒と思われるかもしれません。
そうしたときは、防災のプロが厳選して揃えた防災グッズの一式を購入すると、自ら揃える必要もなく安心して備えることができます。
ポータブル電源を備えておくと地震による停電中でも生活がしやすい

地震の影響で停電が発生すると、被害状況に応じて、復旧するまでの期間には違いが生じてきます。
例えば、阪神・淡路大震災では260万戸の停電復旧に6日間かかりました。
東日本大震災においては、400万戸超えの停電復旧までに7日間ほど時間がかかっています。
しかし、これほどの期間を電気なしで生活するのは非常に不便でなりません。
このとき、簡単に電力を確保できる「ポータブル電源」を備えておくと、さまざまな家電製品を使用することができるようになります。

地震による停電時は電気火災に注意

1995年1月17日に発生した、阪神・淡路大震災では、大規模な火災が発生して多くの建物が焼失しました。
なお、火災の原因は「通電火災」だと言われています。
阪神・淡路大震災は、最大震度7を観測した大地震であり、広域にわたり停電が発生していました。
このとき、季節的にも電気ストーブやヒーターを使用していた家庭が多かったのです。
これらの電気製品が停電復旧と共に再び動作。
そして、傷んだ配線から出火して建物に燃え移り、大火災へとなったとのこと。
そのため、地震によって停電が発生した場合は、揺れが収まったことを確認してコンセントを抜くことが重要です。
あるいは、ブレーカーを落とすと、停電から復旧しても電気の供給を止めることができるので、通電火災を引き起こす可能性を抑えることができます。
特に、避難をする際には通電火災を引き起こさないように、ブレーカーは必ず落とすことが重要です。
まとめ:地震の影響で停電しても備えをしておくと安全に行動できる

今回は、地震による停電に備えておきたいアイテムについてご紹介しました。
日本は地震の多い国なので、停電が発生する可能性は十分考えられます。
そのため、停電してから焦ることがないように、事前の備えをしておくことが重要です。
特に、夜に地震が発生して停電になると、避難したくても暗闇の中では行動しづらくなります。
場合によっては、転倒や転落によって負傷してしまうかもしれません。
そうしたとき、懐中電灯の1本でも備えておくと、怪我をするリスクを最小限に抑えつつ、周囲を確認しながら避難をすることができます。
あなたや家族を守るためにも、日頃から停電の備えをしておくと、万が一の時は大きな助けとなってくれるはずです。
それでは、今回はこれで以上です。
