どうも、音無です。
昨今、日本各地で大きな揺れを観測する地震が目立つようになり、命を守るための備えをするご家庭が増えてきていると言われています。
いつ、地震が発生しても焦りや困ることがないように、事前に備えをしておく行動はとても大切です。
このとき、赤ちゃんや子供のいるご家庭では、大人とは違った備えをしておく必要があります。
例えば、赤ちゃんや子供用の防災グッズを備える、また、家具類の転倒に巻き込まることのないような対策です。
しかし、実際に対策をしようと考えたとき、具体的にどのような備えをするべきかと悩まれるかもしれません。
そこで今回は、赤ちゃんや子供のいるご家庭でしておきたい地震の備えについてご紹介していきます。
赤ちゃんと子供を地震から守るためにする自宅での備え

赤ちゃんや子供を地震から守るためには、家の中の備えがとても重要です。
ここを怠ると、危険な目に遭わせてしまう可能性が高くなってしまうので。
なお、具体的にどのような備えをするべきかについては、以下で一つずつご紹介をしていきます。
寝室・子供部屋の家具類は必ず固定をする

赤ちゃんや子供を、地震から守るためにしておきたいことの一つが、家具類が転倒して下敷きにならないための備えです。
ほとんどのご家庭で、寝室あるいは子供部屋にタンスや本棚などの家具類は設置しています。
このとき、こうした家具類が地震の揺れによって転倒する恐れがあるのです。
例えば、1995年に発生した阪神・淡路大震災でのことですが、亡くなられた方の約8割は、建物の倒壊や家具の転倒を原因とする「窒息死」、または「圧死」でした。
ちなみに、家具は震度5強でも転倒することがあるとのこと。
そのため、突然地震が発生して、赤ちゃんや子供が家具の転倒に巻き込まれないようにするためにも、必ず固定をしておくことが重要です。
具体的には、本棚やタンスなどに「突っ張り棒」を使用して天井と固定をしたり、「耐震用のストッパー」を地面との隙間に挟んで対策すると、転倒を防ぐ効果を得られます。
なお、無防備となる睡眠中でも安心できるよう、できるだけ布団やベットから離れた位置に、家具類を設置することが理想的です。

避難場所・避難経路の事前確認は重要

地震の揺れが大きい場合、自宅から避難をしなければいけないときもあります。
しかし、避難場所を決めていなければ、どこへ避難するべきかをすぐに判断することができません。
そのため、闇雲に避難をすることがないように、事前に避難場所を子供に教えながら決めておくことが重要です。
このとき、避難場所まで移動する経路も確認しながら決める必要があります。
あなたが住んでいる地域に、山、川、海が近くにある場合、地震の影響で二次災害が発生することがあるからです。
例えば、東日本大震災では地震の発生後、大きな津波が押し寄せる二次災害が発生しました。
結果として、岩手、宮城、福島の東北3県で東日本大震災により犠牲となった方の死因は、津波による溺死が約9割であったと報告されています。
地震は突然発生すると怖いものですが、地震の発生後に起こる二次災害も非常に怖いものです。
そのため、最も安全なルートを通って避難場所までたどり着けるように、日頃から辺りを観察して決めることが大切です。
なお、避難場所や避難経路を決めるとき、あなたが住んでいる自治体のホームページを確認することで、情報を得ることができます。
また、国土交通省のハザードマップポータルサイトでも、避難場所や避難経路の情報を提供しているので、あわせて確認すると決めやすいです。
地震の発生時に身を守る行動を教えておく

突然強い揺れを感じた場合、一番最初にとるべき行動は「身の安全を守る」ことです。
具体的には、「机の下に隠れる」や「クッション類で頭を守る」などで身を守ることができます。
こうした、身の守り方を普段から子供に教えておくことで、地震が発生しても落下物などから身を守り、怪我をするリスクを極力回避することができます。
ただし、赤ちゃんは自ら守る行動を取ることはほぼ不可能なので、大人がしっかり守ってあげる必要があります。
なお、何も守る術がない場合は、大人が赤ちゃんや子供を覆うように守ることが大切です。
赤ちゃんと子供を地震から守る防災グッズの備えも重要

赤ちゃんや子供を地震から守るために、防災グッズを備えておくことも大切です。
例えば、大地震が発生して家の中にいることが危険な場合、急いで避難をする必要があります。
このとき、赤ちゃんや子供用の防災グッズを用意しておくと、避難をすると同時に持ち出すことができます。
防災グッズがあるのとないのとでは、避難後に大きな影響があるので、備えておくことが重要です。
赤ちゃん用の防災グッズリスト

- 抱っこ紐
- 粉ミルク、哺乳瓶、水 (3日分)
- オムツ、おしり拭き (3日分)
- 着替え (3日分)
- 赤ちゃん用お薬、体温計
赤ちゃん用の防災グッズは、大人用の防災グッズとあわせて備えておくと忘れることがないので安心です。
避難所で生活することを前提とした備えとして、最低でも3日分は準備しておく必要があります。
なぜなら、被害状況によっては赤ちゃん用の支援物資の提供をすぐに受けることができないからです。
また、お店でも赤ちゃん用の粉ミルクやオムツは売り切れてしまう傾向にあるので、最低でも3日分、スペースに余裕があるなら1週間分を準備しておくと安心です。
なお、大人用の防災グッズについて悩まれている場合は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

子供用の防災グッズリスト

- 食料:保存用の乾パン、缶詰パンなど(3日分)
- 水:1~3本(500ml)
- お菓子:あめ、クッキーなど
- ヘルメット
- 軍手
- 懐中電灯
- 緊急用ホイッスル、防犯用ブザー
- 簡易トイレ (3日分)
- 防寒シート
- レインコート(雨具)
- 救急セット:風邪薬、消毒液、絆創膏、包帯、はさみ
- 衛生用品:ウエットティッシュ、マスク
子供用の防災グッズを備えるとき、年齢に合った持てる量のグッズを用意しておくことが重要です。
例えば、小学1年生の子供に、重さ5kg以上の防災グッズを常時持たせておくのは厳しいと言わざるを得ません。
特に、近年共働きのご家庭が増えたこともあり、子供だけで家にいることもあります。
このとき、地震が突然発生して、防災グッズを持ち出して避難をしようとしても、子供にとってあまりに重すぎると逃げ遅れることもあるのです。
そのため、できるだけ子供の年齢に合った重さかつ、最低限必要とする防災グッズを準備して、玄関先に備えておくことが大切です。

まとめ:赤ちゃんと子供を地震から守るには日頃からの備えと教えが大切

今回は、赤ちゃんや子供のいるご家庭でしておきたい地震の備えについてご紹介しました。
日本は、世界的にも地震の多い国なので、身を守ることのできる備えをしておくことは重要です。
特に、赤ちゃんや子供のいるご家庭では、身の安全を確保してあげるためにも地震の備えをしておく方が安心です。
なお、阪神・淡路大震災を経験した人へ向けた、「大きな揺れの最中にどのような行動を取ったのか?」というアンケートの記事を見ていたのですが、約4割の方が「何もできなかった」との回答でした。
何も備えをしていない状態で、何も行動ができなければ、怪我をするリスクが非常に高くて最悪死に至ります。
しかし、事前に大人を含めた、赤ちゃんや子供の身を守ることのできる地震の備えをしておくことで、呆然とすることもなく的確な行動をとることができます。
そのため、本記事を参考に、できる地震の備えの検討をしてみてください。
それでは、今回はこれで以上です。
